「マタニティブルーズ」と「産後うつ病」

院長です。 先日お伝えした産前・産後支援員養成講座でお話しした内容から、「マタニティブルーズ」と「産後うつ病」に関することをお伝えしたいと思います。 マタニティブルーズは出産後の女性の15~35%が経験する一過性のうつ状態で、分娩後最初の1週間、特に産後3~5日が発症のピークといわれています。数日から2週間以内に自然と軽快するのが特徴です。 産後うつ病は出産後の女性の10~15%…

 昨日の講演

院長です。ご無沙汰しております。早くも12月ですね。年々時間が経つのが早いと感るようになりました。 昨日の日曜日、京都市内で開催された『産前・産後訪問支援員養成講座』でお話ししました。 https://kyoto-kosodatepia.jp/yoseikoza/sanzensango_houmon/ わたしの担当は『「子どもの発育・発達、育てにくさへの対応などを学ぶ」~赤ちゃん…

 11周年

 院長です。  少し時間が経ってしまいましたが、おかげさまで先日、くわはらこどもクリニックと悠育助産院は、11周年の日を迎えました。無事にこの日を迎えることができ、関係するすべての方々に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 熱中症を予防しましょう

院長です。 毎日暑い日が続きますね。外に出る気がしないくらいの猛暑ですが、それでも夏休みに入って元気いっぱいの子どもたちは、外で遊ぶ機会が多くなっていると思います。こんなときに注意が必要なのが熱中症です。 熱中症とは、高温多湿な環境下において体内の水分・塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻したりするなどして発症する障害の総称です。 ヒトの体温調節は、次のように行われてい…

 子どもの予防可能な傷害と対策

院長です。 子どもたちが楽しみにしていた夏休みに入り、ご家族での旅行など楽しい時間を過ごす計画をされている方も多いのではないでしょうか。一方で、水辺の事故など痛ましい報道に接することもあり、前もって事故予防策を確認していただきたいと思います。 日本小児科学会から「子どもの予防可能な傷害と対策」というリーフレットが公開になりました。

 予防接種の理解とスケジュール管理のために

院長です。 ホームページでお知らせした通り、予防接種スケジュール管理のための資料の配布を始めました。 定期接種の開始が生後2か月からとなり、接種しなければならないワクチンの数も多くなっています。そのため今では、同時接種(1回の接種で2本以上のワクチンを接種すること)が基本となっており、多い時には一度に5本の接種を行います。また、ワクチンごとに公費で接種できる期間や推奨されている接種時期…

 小児の新型コロナワクチン接種について

   新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の感染症法上の位置づけは今年5月8日に5類感染症に変更となり、季節性インフルエンザなどと同じ扱いになりました。感染者の全数届出や濃厚接触者への行動制限は廃止されました。    当院では従来通り生後6か月から11歳の小児の新型コロナワクチンの個別接種を行っていますが、初回シリーズ(1回目と2回目の接…

 あらためて、風邪(かぜ)について

院長です。 過去にもお伝えしてきていますが、受診されるきっかけとして最も多い「風邪(かぜ)」について、理解しておいていただきたいことを改めてまとめてみたいと思います。 風邪とは多くの場合、急性上気道炎(普通感冒)を指します。主にウイルスの感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の病気で、咳・のどの痛み・鼻汁(鼻みず)・鼻閉(鼻づまり)などの局部症状、および発熱・倦怠感・頭痛など全身症状…

 解熱剤の準備をお願いします

院長です。 今朝、3つのお知らせをホームページに掲載しました。 山城南地区では、新型コロナの感染者は減少傾向にありますが、先週からインフルエンザの感染者が急激に増加しています。当院においても先週初めから、発熱で受診される方が増えており、新型コロナまたはインフルエンザと診断される方が多くなりました。 新型コロナは、インフルエンザと同じ5類感染症へ移行する方針が示されていますが、ウイ…

 小児の新型コロナウイルス感染後の死亡例の検討と、新型コロナワクチン接種について

院長です。明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 新年早々の情報提供になります。国立感染症研究所が昨年末に公表した、2022年1月1日から9月30日に新型コロナを発症もしくは診断された20歳未満の死亡例について行った調査結果です。 死亡例は合計62例でした。このうち、実地調査ができた57例について詳細に検討されています。以下に示すのは、事故などによる外因…