カテゴリー: 母乳・離乳食・栄養

 離乳食の基本は家族の食事

院長です。今日は離乳食について少しふれてみたいと思います。 皆さんは、“補完食”という言葉をご存じでしょうか。日本では、授乳のみの時期から徐々に食べるということが進んでいく時期の食事を“離乳食”と呼んでいますが、他の多くの国々では、“補完食”と呼んでいるようです。母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってきた時期に不足した栄養を補うために食べる食事、という考え方からきています。日本でも徐々にこの考…

 日本母乳バンク協会について

院長です。 今回のブログは、母乳バンクの存在を皆さんにも知っていただきたい、そしてその運営資金の寄付についてお願いしたい、そのような趣旨で書きました。ご理解いただけるようでしたら、最後までお読みいただきたいと思います。 皆さんは、『母乳バンク』をご存じでしょうか。母乳バンクは、自分の子どもが必要とする以上に母乳がたくさん出るお母さんから、余った母乳を「寄付」してもらい、その「ドナーミルク」を適…

 新しい「授乳・離乳の支援ガイド」:食物アレルギーに関して

院長です。新たに出された「授乳・離乳の支援ガイド」について、今回は食物アレルギーに関することについてお伝えしたいと思います。このガイドでは、以下のようなことが書かれています(太字の部分)。 ・子どもの湿疹や食物アレルギー、ぜんそく等のアレルギー疾患の予防のために、妊娠及び授乳中の母親が特定の食品やサプリメントを過剰に摂取したり、避けたりすることに関する効果は示されていない。子どものアレルギー疾患…

 新しい「授乳・離乳の支援ガイド」

 院長です。昨日のおはなし会はでは、新たに出された「授乳・離乳の支援ガイド」を参考にしつつ、実際の離乳食の進め方についてお話させていただきました。このガイドには、「離乳の支援に関する基本的考え方」として、以下のようなことが書かれています(太字の部分)。 離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その…

 健やかな成長のために

 院長です。
 今月の「小児科の先生とおはなししよう」は、赤ちゃんの成長に関することをテーマとしました。
 赤ちゃんの成長というと、母子手帳にある成長曲線が思い浮かぶのではないでしょうか。健診の際の計測値を、グラフに記入されている方も多いかと思います。例えばその時の計測値、一番多いのが体重の場合なのですが、基準とされるグラフの色のついた部分の下の方であったり、上の方であったり、…

 健康講演会

 院長です。今月は、毎月行っている「小児科の先生とおはなししよう」が、日程の都合でお休みとなります。そのかわり、というわけではないのですが、精華町の健康講演会でお話させていただきます。テーマは「授乳・離乳食と乳児期の発育」です。基本的には精華町在住の方が対象だと思いますが、精華町以外にお住まいの方でも、問い合わせていただければ参加可能かもしれません。案内を添付しますので、よろしければご参加ください…

 昨日の「おはなし会」

 院長です。昨日の午後、今月の「小児科の先生とおはなししよう」を開催しました。今回のテーマは、「母乳、ミルク、そして離乳食」でした。
 お話ししたのは、「乳房の解剖と母乳が出る仕組みについて。特にホルモンの働きを中心に」「赤ちゃんの授乳パターンと、飲めているかどうかの判断の仕方」「授乳時の姿勢」「ミルクの足し方」「母乳育児と愛着形成」「離乳食―手づかみ食べの重要性―」「離乳食―愛着形成の…

 今日のおはなし会

 院長です。今日の午後、「小児科の先生とおはなししよう」を開催しました。テーマは「乳幼児期の食事」でした。私の方から資料を使いながらゆっくりお話しさせていただき、皆さんからの質問に答える形で進めさせていただきました。
 全体の半分は、離乳食に関する話題でした。というのは、離乳食の進め方・考え方が、その後の食事を考える基本となる部分であり、離乳食の時期の食事は、愛着形成の場でもあるからです…

 昨日のおはなし会

 院長です。昨日の午後は「小児科の先生とおはなししよう」の日でした。テーマは「母乳神話について考えよう」。今回参加くださったのはお二人でした。助産師を交えて授乳に関することを中心に、様々な事柄について一緒にお話しさせていただきました。おっぱいのトラブルで受診した助産院の指導が厳しく辛かったということや、ミルクだけで育てているお母さんと出会うことが少なく、何とはなしに周囲からのプレッシャーを感じてい…

 母乳神話

 院長です。今週の「小児科の先生とおはなししよう」のテーマは、「母乳神話について考えよう」にしました。
 最近、雑誌や新聞、インターネット上でも目にする「母乳神話」という表現。以前から気になっていました。赤ちゃんを母乳で育てることが良しとされ、それがお母さん方へのプレッシャーとなり悩みの原因となってしまっているようです。最近のデータでも、妊娠中のお母さんの9割以上の方が母乳で育てたいと考…