カテゴリー: 母乳・離乳食・栄養

 昨日のおはなし会

 院長です。昨日の午後は「小児科の先生とおはなししよう」の日でした。テーマは「母乳神話について考えよう」。今回参加くださったのはお二人でした。助産師を交えて授乳に関することを中心に、様々な事柄について一緒にお話しさせていただきました。おっぱいのトラブルで受診した助産院の指導が厳しく辛かったということや、ミルクだけで育てているお母さんと出会うことが少なく、何とはなしに周囲からのプレッシャーを感じてい…

 母乳神話

 院長です。今週の「小児科の先生とおはなししよう」のテーマは、「母乳神話について考えよう」にしました。
 最近、雑誌や新聞、インターネット上でも目にする「母乳神話」という表現。以前から気になっていました。赤ちゃんを母乳で育てることが良しとされ、それがお母さん方へのプレッシャーとなり悩みの原因となってしまっているようです。最近のデータでも、妊娠中のお母さんの9割以上の方が母乳で育てたいと考…

 母乳とくすり②

 院長です。母乳とくすりについて、前回のエントリーに少し補足させてください。
 授乳中にくすりを飲んでも大丈夫かどうか、処方された先生から授乳を中断するように言われたけれど本当にそうなのか、これまでもこのような問い合わせをたくさん受けてきています。その都度、個々の薬物について確認し、お答えしてきました。これまでに授乳を中断したほうがよい、ということは一度も経験していません。
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 母乳とくすり

 院長です。昨日は「小児科の先生とおはなししよう」の日でした。今月のテーマは「母乳とくすり」でした。赤ちゃんを母乳で育てているお母さんのくすりの服用については、実は医師間で考え方の相違があります。同じくすりが授乳可能と言われたり、不可能と言われたり…。また、授乳の一時的な中止を指示され、ミルクを与えたところ、赤ちゃんの顔にブツブツができ受診、そんなことが実際に起きています。これでは困ってしまいます…

 京都母乳育児の会

 院長です。2日(土)の午後、京都市内での「京都母乳育児の会」設立にあたっての最初の世話人会に、助産師の谷口とともに出席してきました。赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital)に認定されている舞鶴共済病院小児科の増田先生、大谷師長さんを中心に9名が集まりました。会の名称を「母乳の会」ではなく、「母乳育児の会」としたのは、会則の冒頭の「本会は、完全母乳に主眼をおくのではな…

 フォローアップミルクに関すること

 院長です。先日のおはなし会で、フォローアップミルクに関するご質問がありました。これまでも何度かこのブログで取り上げてきていますが(2016.2.2.、2014.3.25.)、もう一度述べたいと思います。
 WHO(世界保健機関)の定義では、フォローアップミルクは「離乳期の乳児の食物の液状部分として使用するための食品」と定義されていて、育児用粉ミルクではありません (ちなみに育児用粉ミル…

 今週のおはなし会について

 院長です。今週金曜日の「小児科の先生とおはなししよう」は、「当院が行う母乳育児支援、そしてお産との関わり」というテーマとさせていただきました。
 現在の地にクリニックを開業してから4年近くになります。その前の10年間は、産婦人科医との協働開業の時代でした。全てのお産に立ち会い、入院中から産後も継続して赤ちゃんとお母さんの成長を見守り続けました。その中で特に重点を置いていたことの一つが、…

 母乳とむし歯

院長です。今回は「母乳とむし歯」について。  先日のおはなし会で、母乳とむし歯についての質問がありました。1歳半健診の時に、「母乳を飲んでいるとむし歯になるから」という理由で、母乳をすぐやめるように保健師さんや歯科衛生士さんから指導されたというのです。最近助産院にも、健診時の指導をきっかけに母乳をやめようと試みて、おっぱいトラブルとなった方の相談が何度かありました。さて、母乳とむし歯、これらの間に…

 フォローアップミルク

 院長です。先日のおはなし会でいただいた質問とそれに対するお答えを、いくつかこのブログにもアップしたいと思います。今回はフォローアップミルクについてです。  フォローアップミルクについては、2年くらい前にもこのブログに掲載しましたが、改めて触れておきたいと思います。厚生労働省から出されている「授乳・離乳の支援ガイド」には、以下のように書かれています。  フォローアップミルクは、母乳または育児用ミル…

 精華町の健康講演会

 院長です。昨日の午後、精華町の健康講演会で「母乳、離乳食」のことについてお話ししてきました。雨模様でしたが、赤ちゃんと一緒のお母さんも含め、多くの方が集まってくださいました。母乳のこと、離乳食のことについては、日常の診療の中でも相談の多いテーマであり、これまでの経験から感じていたのは、医療関係者から伝えられる情報・育児書に書いてあること・インターネットを通して得られる情報と、目の前の現実とのギャ…