カテゴリー: 赤ちゃん

 先日のおはなし会:離乳食

院長です。週半ばの休日を、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 一昨日に、おはなし会をオンラインで開催しました。今回のテーマは「離乳食」でした。 離乳食に関して、国が保健医療従事者向けに出している指針は「授乳・離乳の支援ガイド」で、最新のものは2019年に改訂されています。その中で、離乳の支援に関する基本的な考え方として、以下のようなことが記載されています。 「離乳とは、成長に伴い…

 赤ちゃんとお母さんの愛着形成と、お父さんの役割

院長です。前回に引き続いて、生後間もない時期の赤ちゃんとお母さんの愛着形成とお父さんの役割について、お伝えしたいと思います。 お母さんは、胎動を自覚するころからお腹の中のわが子を認識し、母となる準備を始めるとされています。最近は妊婦健診の際の超音波検査によりお腹の中の赤ちゃんを視覚的に認識できるようになっていますから、その始まりは妊娠のより早い時期になっていると考えられています。 この…

 愛着について

院長です。先日のブログの続きで、「愛着:アタッチメント」についてお伝えしたいと思います。 哺乳類の子どもにとって、自然界の中で母親から長期間物理的に離れることは、ほとんどの場合、死を意味します。赤ちゃんが母親から離れないように、母親が自分から離れないようにする仕組みを持っていて、ボウルビィ(イギリスの児童精神科医)はこの仕組みについて、「アタッチメント」と呼びました。ボウルビィは、哺乳類の親…

 バースカンガルーケア

先日お伝えした産前・産後支援員養成講座でお話しした内容から、「バースカンガルーケア」に関することをお伝えしたいと思います。 バースカンガルーケアとは、生まれたばかりの赤ちゃんを裸のままお母さんのおなかの上にのせて、そのまま過ごしてもらうことを言います。以前は生まれたばかりの赤ちゃんは、清拭や計測のためにしばらくお母さんから離れ、服を着せられて、その後に抱っこしてもらうという施設がほとんどで、…

 「マタニティブルーズ」と「産後うつ病」

院長です。 先日お伝えした産前・産後支援員養成講座でお話しした内容から、「マタニティブルーズ」と「産後うつ病」に関することをお伝えしたいと思います。 マタニティブルーズは出産後の女性の15~35%が経験する一過性のうつ状態で、分娩後最初の1週間、特に産後3~5日が発症のピークといわれています。数日から2週間以内に自然と軽快するのが特徴です。 産後うつ病は出産後の女性の10~15%…

 昨日の講演

院長です。ご無沙汰しております。早くも12月ですね。年々時間が経つのが早いと感るようになりました。 昨日の日曜日、京都市内で開催された『産前・産後訪問支援員養成講座』でお話ししました。 https://kyoto-kosodatepia.jp/yoseikoza/sanzensango_houmon/ わたしの担当は『「子どもの発育・発達、育てにくさへの対応などを学ぶ」~赤ちゃん…

 赤ちゃんがうまれました

院長です。もう12月、時間が経つのが本当に早いですね。 ご報告が遅くなりましたが、1か月前にうちの助産院(悠育助産院)で、元気な赤ちゃんが生まれました。 早朝に陣痛が始まり、お母さんに入院していただいたのですが、その後に陣痛が弱くなってしまいました。陣痛さえ強くなればすぐにでも生まれそうな状態が丸1日続き、生まれたのは入院翌日の午後のことでした。 なぜ陣痛が弱くなったのか、お産が…

 日本母乳バンク協会について

院長です。 今回のブログは、母乳バンクの存在を皆さんにも知っていただきたい、そしてその運営資金の寄付についてお願いしたい、そのような趣旨で書きました。ご理解いただけるようでしたら、最後までお読みいただきたいと思います。 皆さんは、『母乳バンク』をご存じでしょうか。母乳バンクは、自分の子どもが必要とする以上に母乳がたくさん出るお母さんから、余った母乳を「寄付」してもらい、その「ドナーミルク」を適…

 今日は講演でした

院長です。 今日の午後は、産前・産後訪問支援員養成講座で講師としてお話ししてきました。これは京都府が主催する事業です。京都府では、妊娠中や出産後、「体調がすぐれないが、近くに協力者がいない」「気分が落ち込んでいる」「初めて子育てをするので不安」、というお母さんを、市町村とともに支える事業を実施しています。産前・産後訪問支援員は、産前・産後ケア専門員(乳児健診・家庭訪問等で把握する妊産婦のニーズに…

 妊娠・出産と新型コロナウイルス感染

院長です。 妊娠・出産と、新型コロナウイする感染に関する記事がありましたので、よろしければお読みください。 妊娠と新型コロナ 重症化のリスクや母子感染について