カテゴリー: 事故予防

 熱中症を予防しましょう

院長です。 毎日暑い日が続きますね。外に出る気がしないくらいの猛暑ですが、それでも夏休みに入って元気いっぱいの子どもたちは、外で遊ぶ機会が多くなっていると思います。こんなときに注意が必要なのが熱中症です。 熱中症とは、高温多湿な環境下において体内の水分・塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻したりするなどして発症する障害の総称です。 ヒトの体温調節は、次のように行われてい…

 節分を前に、注意していただきたいこと

院長です。 明日は節分。豆まきをされるご家庭も多いのではないでしょうか。そこで注意していただきたいのは、小さなお子さんの「窒息・誤嚥」です。 豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでください! 5歳以下の子どもでは、豆やナッツ類などを、のどや気管に詰まらせて窒息したり、小さなかけらが気管に入り込んで肺炎や気管支炎を起こしたりするリスクがあります。毎年のように死亡事故も起きています。…

 ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故について

院長です。 皆さんは、ネオジム磁石製の玩具をご存じでしょうか。恥ずかしながら私は、最近までその存在を知りませんでした。インターネットで検索してみると、「マグネットボール」「マグネットキューブ」といった名称で販売されていました。 このマグネット製の玩具を子どもが誤飲したことによる事故の報告が、小児科学会のホームページに相次いで掲載され、中には小腸穿孔など重篤な例もみられています。一般に誤飲事故は…

 節分を前に

院長です。 早いもので、気が付けばもう1月も半ばを過ぎましたね。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。 さて、消費者庁から以下のような注意喚起が出ておりましたので、お知らせします。是非一度、お読みいただきたいと思います。 [embed]https://twitter.com/caa_shohishacho/status/1351788069238652928[/embed]

 食品による窒息

院長です。 食品による窒息について、日本小児科学会から提言が出されました。要因や対処法について詳しく書かれています。実際にあった報告例についても、確認いただけます。是非一度お読みいただいて、今後の参考としてください。 (2020.10.30.) ~食品による窒息 子どもを守るためにできること~…

 今日の「小児科の先生とおはなししよう」

 院長です。今日の午後、「小児科の先生とおはなししよう」を開催しました。テーマは「子どもの事故・熱性けいれん」でした。 
 「不慮の事故」は、常に子どもの死亡原因の上位を占めています。特に0歳児の不慮の事故による人口当たりの死亡数は、他の年齢層の子どもに比較して多くなっており、その事故の多くは家庭内で起こっています。主な事故として「転倒・転落」「誤飲・誤嚥」「溺水」「やけど」といったもの…

 ターニケット症候群

 院長です。 
 先日、筒状のおもちゃの一部が指にはまってしまって取れなくなったために(事例1とほぼ同じものでした)、受診されたお子さんがおられました。ワセリンを使って滑りやすくすることで、幸い数分で取り除くことができました。同様の事例が小児科学会の「Injury Alert」に報告されていたので、皆さんにもお読みいただきたいと思います。
      ターニケット症候群

 異物誤飲の報告例

 院長です。プラスチック製シールを誤飲した症例の報告が小児科学会誌に掲載されました。事故予防の上での参考にしていただければと思います。 プラスチック製シールによる咽頭異物…

 新しいタイプの液体洗剤の誤飲

院長です。報道などですでにご存じかと思いますが、新しいタイプの液体洗剤の誤飲事故の報告が、小児科学会雑誌に掲載されました。報告例はいずれも軽症のようですが、過去の報告では重症例もみられているようです。参考にしていただきたいと思います。
新しいタイプの洗剤(1 回分パックタイプ洗濯用液体洗剤)の誤飲…

 抱っこ紐からの落下

院長です。ちょうど1年前にこのブログで、抱っこ紐から赤ちゃんが落下した事故の報告についてお知らせしました。今日の新聞記事で、下記のような報道がなされています。 「抱っこひも」事故相次ぎ 安全対策提言へ  着脱や前かがみ時に…抱っこひも落下116件    これらはあくまでも東京都での調査ですから、全国的にはもっと多くの事例があるものと思われます。以下に改めて小児科学会雑誌で報告された事例を掲載します…