カテゴリー: 赤ちゃん

 1か月健診

 院長です。先週末はお休みをいただき、盛岡で行われた「日本新生児成育医学会」に参加してきました。久しぶりに全国学会で発表してきました。演題名は「小児科医による1か月健診が果たすべき役割」。ちょっと大げさな題名だったかもしれませんが、開業医の目から見てとても大切なことだと思い、発表することにしました。
 赤ちゃんの生後1か月の健診は、以前は産科医により行われていましたが、多くの総合病院では…

 乳児健診に求められるもの

 院長です。当院の外来には、健診をきっかけに不安を抱かれたお母さんが、相談に来られることがあります。産科での1か月健診後に多いのは、体重の増え方について。その多くの場合は、体重増加が少ないことを健診で指摘されて、相談に来られます。地元の自治体での3・4か月健診後についても、一番多いのが体重増加についての相談です。ではなぜ、体重の増え方が重要視されるのでしょうか?
 一番の理由は、授乳量を…

 イクメンプロジェクトを考える

院長です。しばらく更新が滞っておりました。  これまで3回にわたって、赤ちゃんに関することに触れてきました。長い進化の過程で、ヒトは直立歩行を獲得するとともに、養育者側の子育ての負担が他の哺乳類に比べて…

 愛着形成とお父さんの役割

院長です。前回からの続きで、今回は愛着形成について。
ヒトは生まれつき、他の人にくっつきたい、くっついていたいという強い欲求が備わっていることが知られています。何かをしてもらえようがもらえまい…

 つい世話をしたくなる赤ちゃんの特徴

院長です。前回は、ヒトにおいては、養育者側の子育ての負担が、他の哺乳類に比べて圧倒的に重い、ということを述べました。今日は、それに対応して備わっている赤ちゃんの特徴・能力について述べたいと思います。

 ヒトの赤ちゃんの特徴 「未熟で重い」

院長です。今日は子育てに関することについて。
ヒトは進化の過程で頭が大きくなり、直立歩行により骨盤の構造が変化し産道が狭くなったため、ヒトの赤ちゃんはより未熟な時期に生まれてくる必要が出てきました(一説には、本来の妊娠期間は21カ月と言われています)。より長くお母さんのお腹の中にいて、生まれてすぐ…

 赤ちゃんはわかっている!

院長です。先週はその前の週に比べると、徐々にインフルエンザで受診される方が少なくなってきました。しかしながら発熱で受診される方は多く、インフルエンザ以外の風邪も流行しているようです。下痢・嘔吐で受診される方もあり、まだまだ油断はできませんね。
ところで、今日は赤ちゃんの能力に関する話題を。新生児科医のメーリングリストを通じて、以下のような報告に接しました。