院長です。先週はその前の週に比べると、徐々にインフルエンザで受診される方が少なくなってきました。しかしながら発熱で受診される方は多く、インフルエンザ以外の風邪も流行しているようです。下痢・嘔吐で受診される方もあり、まだまだ油断はできませんね。
ところで、今日は赤ちゃんの能力に関する話題を。新生児科医のメーリングリストを通じて、以下のような報告に接しました。
Preterm Infants Have Better Language Skills When Exposed to Adult Talk
http://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/pages/Preterm-Infants-Have-Better-Language-Skills-When-Exposed-to-Adult-Talk.aspx#sthash.u3DvsL9g.dpuf
要約を読んだだけですが、「NICU入院中の早産で生まれた赤ちゃんに大人が話しかけることで、言語発達の遅れを回避することができる。」というものです。赤ちゃんは、言葉で自分の意思を周りの大人に伝えることはできません。そのため私たち大人は、赤ちゃんは何も分かっていないのだろうと思いがちです。確かに大人が話す言葉の意味は理解できていないでしょう。でも、話す表情やその口調で、多くのものを感じとっているのだと思います。目と目を合わせ話しかけながら、授乳をしたり、おむつを替えたり、一緒に遊んだり…、とても大切なんですね。普段、何げなく行っている診察や処置、僕は十分なことができていなかったと思います。赤ちゃんの能力の偉大さに、改めて気づかされました。 (2014.2.23.)