スワドルと発育性股関節形成不全

院長です。 皆さんは、「スワドル」というものをご存じでしょうか。赤ちゃんの“おくるみ”のことで、生後早期から使うことができ、出産祝いに贈られることもあるようです。インターネットで検索すると、多くの会社からさまざまな商品が出されています。恥ずかしながら、このような状況を私は、今日まで知りませんでした。 どの商品にもほぼ共通しているキャッチフレーズは、「モロー反射を抑えることで赤ちゃんが目…

 小児の新型コロナワクチン接種に関する日本小児科学会の見解

院長です。 日本小児科学会は、昨日(11月2日)「生後 6 か月以上 5 歳未満の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」を発表しました。 オミクロン株の流行以降、小児の患者数が増加し、同時に重症化する小児患者も増加しました。日本小児科学会は今年の8月に、「5~17歳のすべての小児に新型コロナワクチン接種を推奨する」方針を提示しています。今回、生後6か月以上5歳未満の小児への新型…

 生後6か月から4歳までの新型コロナワクチン接種について

院長です。 11月末から、生後6か月から4歳のお子さんの新型コロナワクチン接種が始まります。近日中に接種券が届くことと思います。 オミクロン株の流行による感染者数の増加に伴い、小児の感染者数も増加し死亡例も見られるようになりました。感染予防だけではなく、重症化予防のためにも、接種をおすすめします。 前もって、ワクチン接種に関する情報を良くお読みいただいて、接種について考えていただ…

 インフルエンザの流行を抑えるには

院長です。 報道等でもご存じのとおり、今シーズンはインフルエンザが流行するという見方が強まっています。新型コロナウイルスの流行が始まって以来2シーズン、インフルエンザの流行が無かったのですが、今年の夏に南半球のオーストラリアで流行が起こったこともあり、日本での流行も確実視されています。 さて、そのインフルエンザですが、なぜ2シーズン続けて流行がみられなかったのでしょうか。様々な要因が重…

 10周年

院長です。 今日は、当院の開院記念日でした。くわはらこどもクリニックと悠育助産院は、おかげさまで10周年を迎えることができました。これまで支え続けてくれた職員の皆さん、そして家族には、感謝しかありません。ほんとうに、ありがとう。 助産院と小児科クリニックが一緒に存在することで、産前から産後まで継続したケアを提供したいという新たな試みは、10年が経過したとはいえ、まだまだ発展途上です …

 思わぬ邂逅

院長です。今日は個人的なことを書きます。 今日、9月24日の午後は、精華町の新型コロナワクチン集団接種会場でのお仕事でした。本来、僕は当番ではなかったのですが、小児の接種が組み入れられることになり、急遽出務することになったのです。 接種が始まって30分くらい経ったころ、若い女性が僕のところに来られました。マスクをしていたのですぐに分からなかったのですが、予診票の名前をみてビックリ。僕が…

 5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種について

院長です。 しばらくブログの更新が滞っておりました。7月半ば以降、新型コロナウイルスの感染拡大に加え、RSウイルスやそのほかの夏風邪ウイルスの流行により、外来受診者数、検査数が大幅に増加し、外来業務に忙殺されていました。夏休みも中盤になり、少し受診者数が減少してきていますが、例年のことを考えると8月とは思えない状況に変わりはありません。 さて、昨日、日本小児科学会が「5~17歳の小児への新型コ…

 低身長とサプリメント

院長です。 最近まで知らなかったのですが、「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメントがあるんですね。話題になっている商品の中には、「成長をサポートする」というように、”身長を伸ばす”とはっきり記載していないものの、身長を伸ばす効果があるという印象を与える宣伝もありました。 日本小児内分泌学会から出された見解(「身長を伸ばす効果がある」と宣伝されているサプリメント等に関する学会の見解…

 ワセリンと日焼け

院長です。 先日の外来でのこと、湿疹で受診されたお子さんのお母さんが、「ワセリンを塗ると日焼けがひどくなるので、朝のスキンケアのときにワセリンを塗らないようにしています」と仰いました。私は「ワセリンは、日光の紫外線をブロックする作用があるくらいなので、逆に塗ってもらった方がいいですよ」とお伝えしました。 ワセリンには紫外線をブロックする効果があり、たっぷり塗った方がその効果が大きい、という研究…

 新型コロナウイルスPCR検査を始めてみて

院長です。 今年の4月下旬から、当院でも新型コロナウイルス感染症の診断のために、PCR検査を行うようになりました。精華町での新規感染者数がピークを越えて、徐々に減少傾向に入ってきたころになります。 当初は、感染者との接触歴のあるなしにかかわらず発熱で受診されたすべてのお子さんに協力をお願いし、検査を行っていました。感染経路不明の場合がどのくらい含まれるのか、わからなかったからです。結果は、10…