ファシリティドッグ

院長です。昨日、テレビで「ファシリティドッグ」についての特集を見ました。初めて聞く名前。ファシリティドッグについては、以下のような説明がされています。(以下、http://www.sokids.org/ja/より引用)。 「ストレスを抱えた人々に愛情と安らぎを与えるよう高度に訓練された犬です。ファシリティドッグの主な仕事は、知らない人に自分の体を触ってもらい、それを楽しんでもらうことです。特に子ど…

 喫煙の胎児への影響

 院長です。9月になってようやく一時の猛暑は去り、朝晩が涼しくなり過ごしやすくなってきましたね。
 さて、今日は喫煙の胎児への影響について、現時点で分かっていることを述べたいと思います。
 一般に喫煙妊婦から生まれた児は、非喫煙妊婦から生まれた児より出生体重がおよそ200g軽くなります。また、1日10本以上喫煙する妊婦は非喫煙者に比べ、低出生体重児(出生体重2500g未満)の出…

 「母乳」「体重の増えがよくない」

院長です。
 小児科外来には、ときどき赤ちゃんの体重の増え方を気にされて受診される方がおられます。そのほぼ100%が母乳だけで育てておられる方です。原因は大きく分けて二つ。一つは、お母さん自身が母乳の分泌量に不安をもっていて、十分量飲めていないのではないかと気になっている場合。もう一つは、保健師さんの家庭訪問や乳児健診の際に、体重増加が良くないと言われて不安になったり受診を勧められた場合…

 当院の「母乳哺育の推進」

院長です。今日は母乳に関することについて。
 ありきたりの表現を借りれば、「当院は母乳哺育を推進」しています。しかし、あえてホームページなどで「母乳哺育の推進」という言葉は使っていません。我々の考えの根底にあるのは、「哺乳類であるヒトの母親が、我が子を自らの母乳で育てるのは当然の事である(お母さんも赤ちゃんも、それができる能力をちゃんと持っている)。」ということです。ちょっと大げさな話に…

 ずっと気になっていること

院長です。今日は少し長文になりますが、お許しください。
 最近、生殖医療に関する話題に触れる機会が多くなっているように感じます。たとえば、以下のようなことが新聞やテレビで話題となっていました。
 ・「不妊治療の公費助成の見直し」について
 ・「将来の出産に備えて行う卵子の凍結保存」について
 ・「双子や三つ子の多胎妊娠の際に胎児の数を減らす減胎手術」について…

 抱っこ紐からの転落

院長です。  最新の小児科学会誌に、「抱っこ紐からの転落による頭部外傷」の報告がありました。下記のサイトにアクセスしていただければ、お読みいただけます。同じような抱っこ紐を使用されておられる方も多いと思います。是非とも注意をお願いします。
http://www.jpeds.or.jp/alert/pdf/0041.pdf…

 今一度、「風邪」とは?

院長です。今回は受診されるきっかけとして最も多い「風邪」について、理解しておいていただきたいことをまとめてみます。
 風邪(かぜ)とは、多くの場合急性上気道炎(普通感冒)を指します。主にウイルスの感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の病気で、咳・のどの痛み・鼻みず・鼻づまりなど局部症状(カタル症状)、および発熱・倦怠感・頭痛など全身症状が出現した状態のことです。80 - 90%が複数…

 「風立ちぬ」での喫煙シーン

院長です。今週に入っても、毎日暑い日が続いていますが、週末は雨の予報。雨嫌いの私でさえ、少しホッとしているところです。   さて、今日は喫煙に関することでひとこと。公開中の映画『風立ちぬ』の中での“喫煙シーン”に、NPO法人 「日本禁煙学会」が要望書を出した件が話題になっています。私自身はこの映画を見ていませんので、この件に関してのコメントはできませんが、ネット上での動向では「問題は無い」とする意…

 「とびひ」で受診される方が増えています

院長です。お盆休みのためか、周辺の交通量が減っているように感じます。Uターンラッシュはこれから。帰省されている方、気をつけてお帰り下さい。    さて、夏場の特徴でもあるのですが、「とびひ(伝染性膿痂疹)」で受診される方が増えています。多くはあせもや虫刺されのかゆみがきっかけとなっているようです。特に夜間、暑さでかゆみが増すことで無意識のうちに掻いてしまっていることが、症状の進行につながっています…

 夏風邪の流行

院長です。今週に入り、毎日暑いですね。そして突然の雨。しばらくはこんな不安定な天候が続きそうです。
さて、報道でもご存知かと思いますが、夏風邪、特に手足口病が流行しています。手足口病はその名の通り、手のひら、足のうら、口に中に小さな水ぶくれができる病気です。水ぶくれはおしりや膝にできることもあります。ときに高熱が出ることもあり、また、口の中が痛くて食べられなくなることがあります。同じよう…