カテゴリー: 母乳・離乳食・栄養

 精華町の健康講演会

 院長です。昨日の午後、精華町の健康講演会で「母乳、離乳食」のことについてお話ししてきました。雨模様でしたが、赤ちゃんと一緒のお母さんも含め、多くの方が集まってくださいました。母乳のこと、離乳食のことについては、日常の診療の中でも相談の多いテーマであり、これまでの経験から感じていたのは、医療関係者から伝えられる情報・育児書に書いてあること・インターネットを通して得られる情報と、目の前の現実とのギャ…

 「母乳の売買」事件に接して考えたこと②

 院長です。前回は母子健康手帳の変遷を通して、日本における育児支援の流れと、育児という本来は楽しくあるべき親子の自然な営みが、健診の場で医療者が行う指導によって逆に傷つけられてしまうことがあるという現実に触れました。一度定着してしまった、正しい育児を医療者が親に教えるという関係が、今もなお残っています。その上で、日本における母乳育児支援について考えてみたいと思います。
 生後1か月健診時…

 「母乳の売買」事件に接して考えたこと①

 院長です。皆さんもご存知かと思いますが、先日「インターネットを介しての母乳売買」に関する報道がなされ、厚生労働省をはじめ各団体からの声明が出ています。 http://jalc-net.jp/data/p_seimei20150709.html
http://www.bonyu.or.jp/index.asp?patten_cd=12&page_no=20
http:/…

 くる病と母子健康手帳の改訂

院長です。大型連休、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。
 今日は、子どものくる病に関するサイトをご紹介したいと思います。私が参加している新生児科医のメーリングリストで紹介されたものなのですが、一般の方向けのサイトの記事なので、分かりやすく書かれています。

『子供のくる病が急増、その原因が母子健康手帳の改訂にあった!?』
http://www.excit…

 WHOコードについて

院長です。 
「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」(WHOコード)というものがあります。一般にはほとんど知られていないもので、私自身がその存在を知ったのも、12年前に開業した後だったと思います。
1960年代に先進国では出生率が軒並み低下したため…

 子どもの味覚の問題

院長です。昨日、味覚の認識できない子どもが増えているというニュースをみました。長くなりますが、以下に引用します。
〈30%余の子ども 味覚認識できず〉
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141020/k10015526681000.html
〈「甘み」や「苦み」などの味覚について、およそ350人の子どもを対象に東京医科歯科大学の研究グ…

 離乳食

 院長です。離乳食に関することで、時々相談を受けることがあります。ほとんどの方はある程度離乳食に関する情報はお持ちで、「本に書かれているように」あるいは「離乳食教室等で学んだとおりに」進まないことについての悩みや、授乳との兼ね合いについての悩みが多いように思います。
 

 改めて「くる病と母乳栄養」について

院長です。今朝の新聞で、乳幼児のくる病が増加しているとの記事がありました(インターネットでも読むことができます)。このブログでも昨年の10月に、くる病と母乳栄養について書きました。その時の文章を一部改編して、以下に改めて掲載します。くる病に関する理解の助けになればと思います。


くる病は、ビタミンDの不足およびカルシウムやリンの不足により、骨形成が不十分となることに…

 フォローアップミルク

 院長です。今日の午後は、精華町の910か月健診でした。診察室に入る前から泣き出している子もいれば、じーっと僕…