離乳食の基本は家族の食事

院長です。今日は離乳食について少しふれてみたいと思います。 皆さんは、“補完食”という言葉をご存じでしょうか。日本では、授乳のみの時期から徐々に食べるということが進んでいく時期の食事を“離乳食”と呼んでいますが、他の多くの国々では、“補完食”と呼んでいるようです。母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってきた時期に不足した栄養を補うために食べる食事、という考え方からきています。日本でも徐々にこの考…

 明日から診察を開始します

院長です。 正月三が日が終わり、今日が仕事始めの方も多いかと思います。当院は今日までお休みをいただき、明日より通常診療を始めます。 元日に自宅でくつろいでいると、救急車の音が聞こえてきて、お正月早々にどんな状態になられたのかと気になると同時に、救急隊員の方々に休みは無いのだなぁ、と思いました。消防・警察の方もそうですね。こういった方々が私たちの命を守ってくださっているおかげで、自分たちは休日を…

 1年の終わりに

院長です。 昨日よりお休みをいただいております。ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほどお願いいたします。 さて、今日は大晦日。今年も終わろうとしています。年を取るほど、時間が経つのが早く感じられます。「あぁ、今年も、何もできずに終わっちゃったなぁ」と、今年もまた思ってしまっています。いわゆる“コロナ禍”で、できることが制限されていることも影響しているのだろうと思いますが、それを理由にして必要以上…

 年末年始の過ごし方:オミクロン株の急激な流行を防ぐために

院長です。 皆さんもご存じのとおり、新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株のいわゆる市中感染例(海外渡航歴がなく、感染経路が追えない例)が、京都府南部でも特定されるようになりました。ということは、オミクロン株に感染していても無症状のまま過ごされている人が増えてきているものと考えられます。 オミクロン株の特徴は、下記のようにまとめられます。

 HPVワクチンに関する新たな情報

院長です。 HPVワクチンは、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染を防ぐためのワクチンで、それにより子宮頸がんの罹患が予防されます。HPVワクチンは、平成25年4月から定期接種となりましたが(対象は小学6年生から高校1年生までの女子)、同年6月より積極的勧奨が差し控えられ、その後、接種率は激減していました(昨年までの経緯については、2020年10月27日の当院ブログをご覧…

 ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故について

院長です。 皆さんは、ネオジム磁石製の玩具をご存じでしょうか。恥ずかしながら私は、最近までその存在を知りませんでした。インターネットで検索してみると、「マグネットボール」「マグネットキューブ」といった名称で販売されていました。 このマグネット製の玩具を子どもが誤飲したことによる事故の報告が、小児科学会のホームページに相次いで掲載され、中には小腸穿孔など重篤な例もみられています。一般に誤飲事故は…

 オミクロン株と3回目のワクチン接種

院長です。 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が解除されて2か月。この間、新規感染者数はとても少ない状況が続いており、このまま年末年始を過ごせるといいなあ、と思っていたら、新たな変異ウイルスであるオミクロン株が検出され、その感染者が世界各国で発見されるようになっています。 オミクロン株に感染した人の報告例は若者が中心で、約半数が無症状、残りは軽症で、重症例の報告は今のところないよう…

 研修会での講演

院長です。 気が付けば12月、時間が経つのが本当に早いと感じます。その最初の日、一昨日に、相楽地方の中学校、高校の養護教諭の先生方を対象に、「子どもの新型コロナウイルス感染症とその対策」というテーマでお話する機会をいただきました。実は昨年のこの会でお話ししたときのテーマも新型コロナウイルスの感染対策についてだったのですが、この1年で状況は大きく変わりましたので、今回はワクチン接種をはじめ新しい情…

 流行している手足口病の特徴

院長です。 皆さんご存じのように、全国的に手足口病が流行しつつあります。当院のある精華町でも流行がみられており、乳幼児を中心に受診されるお子さんが増えています。 手足口病の特徴や対策については、これまでお伝えしてきているとおりですが、受診されるお子さんの症状に一定の傾向がある印象を感じていますので、今回はそれについてお伝えします。 一般的な手足口病の症状は、手のひらや足の裏、口の中(舌やのど…

 医師の理想形

院長です。 認知症医療の第一人者として知られる精神科医の長谷川和夫先生が11月13日、老衰のため亡くなられたそうです。昨日の報道で知りました。 わたしが長谷川先生を知るきっかけとなったのは、肉親が痴呆症と診断され痴呆症について調べる中で、「長谷川式簡易知能評価スケール」を知ったことでした。これは1974年に先生が開発され、1991年の改定を経て、今も広く診療に使われているものです。また先生は、…