カテゴリー: 予防接種

 妊娠中のインフルエンザワクチン接種

院長です。 妊娠している女性でも、インフルエンザワクチンを接種することは重要です。これは「妊娠中に感染した場合、妊娠前よりも重症化するリスクの高い母体のインフルエンザの予防」「接種後に生まれてきた児のインフルエンザの予防」を目的としているからです。生まれた赤ちゃんは、生後6か月未満ではワクチン接種の対象とはならないため, この方法が有効とされています。生まれてくる赤ちゃんへの予防効果を考えると、基…

 予防接種に関する変更点

院長です。皆さん、お元気でしょうか。 さて、10月から予防接種に関する変更点があります。 1つは、ロタウイルスワクチンが定期接種になること。今年の8月以降に生まれた赤ちゃんが対象となります。 もう1点は、接種間隔についてです。これまで、ワクチン接種後に次のワクチンを接種するまでの間隔は、生ワクチンを接種した場合は27日以上、不活化ワクチンを接種した場合は6日以上の間隔を空けなければなりませんでした…

 HPVワクチンの新しいリーフレット

院長です。 HPVワクチンの接種に関する、お子様と保護者向けの新しいリーフレット(案)が公表されました。今後、細かな部分での変更があるかもしれませんが、おおむねこのような内容のものになると思います。とても分かりやすいものになっていますので、一度読んでいただければと思います。 HPVの情報提供について(案) HPVワクチンは、未だに積極的な勧奨接種が中止されたままですが、このリーフレットにもあ…

 予防接種は予定通りに受けましょう

院長です。 自粛生活が続く中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。例年とは全く異なったゴールデンウィークになってしまいましたね。全く予定がない私は、まとまった時間ができたことを利用して、普段できないことに使わせてもらっています。 さて、新型コロナウイルス感染症の蔓延と共に、外来を受診される方も大幅に少なくなりました。休校措置などにより、感染症の流行が抑えられていることも影響しているものと思われます。…

 HPVワクチン説明会

院長です。昨日の午後、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)説明会を行いました。初めての企画だったので参加者が集まるのか不安でしたが、7組の方が参加くださいました。子宮頸がんについて、HPVワクチン接種について、HPVワクチンの副反応に関する情報についてお話させていただいて、時間の許す限り質問にもお答えしました。 このワクチンは、定期接種の状態のまま接種の勧奨を差し控えられている状況が、6年以上にわ…

 「予防接種に関する疑問」について

院長です。次回(11月22日)の「小児科の先生とおはなししよう」では、予防接種に関する疑問について、時間の許す限りお話ししたいと思っています。例えば、よくある質問としては、以下のようなものがあります。 ・予防接種を受けるよりも、自然にかかる方がよいのではないですか? ・感染症が少なくなっているので、予防接種は必要ないのではないですか? ・予防接種の効果は何年くらいありますか? ・予防接種の副反応が…

 集団免疫について

 院長です。すこし時間が経ってしまいましたが、先日のおはなし会で触れた集団免疫のことについて述べたいと思います。
 ワクチンを接種する大切な目的は、①自分がかからないために、②もしかかっても症状が軽くてすむために、③まわりの人にうつさないために、の3つがあげられます。①②は「個人免疫」といわれるもので、皆さんもよくご存じのことと思います。しかしワクチンで免疫が十分つかない場合があることや…

 ワクチンの不足、特に四種混合ワクチンについて

 院長です。先日来、ワクチンの不足についてはお知らせしている通りですが、今、特に問題となっているのが四種混合ワクチンです。報道などでご存知かと思いますが、四種混合ワクチンの供給不足の原因は、製造メーカーの一つである化血研がその製造にあたり(クアトロバックという製品です)、国が承認している製造方法と一部異なる方法で製造していたことがわかり、出荷が差し止められていたからでした。国がワクチンの安全性や効…

 先日のおはなし会

 院長です。先週の金曜日は、今月のおはなし会の日でした。今回のお話のテーマは、今シーズンのインフルエンザワクチンが3価から4価に変わったこともあり、「インフルエンザワクチンについて」でした。お話しした主な内容は、下記のようになものでした。
 1)インフルエンザウイルスの分類:A型、B型、C型
 2)インフルエンザウイルスの増殖の仕方
 3)A型インフルエンザウイルスの…

 B型肝炎ワクチン

院長です。今日はB型肝炎ワクチンのことについてお話しします。  
 B型肝炎とはB型肝炎ウイルスの感染によっておこる病気です。感染経路は、分娩の時の母親から子どもへの感染、父親や家族や友人など周囲の人からの感染、ウイルスに汚染された血液の輸血や性行為などでの感染が知られています。血液以外に唾液、涙などの体液からも感染します。乳幼児期(特に3歳未満)に感染すると慢性の感染(キャリア:ウイル…