投稿者: ycms

 先日のテレビ番組の内容について:「脱ステロイド」の問題

院長です。 9月7日に放送されたテレビ番組で、「脱ステロイド治療」に関する体験談について放送されたそうですね。私は観ていなかったのですが、その後、インターネット上で話題となり、その内容を番組ホームページで確認することができました。客観的にみても、その内容は中立性を欠く一方的なもので、治療中の方々を不安にさせ一般の方々に誤った情報を流布するひどい内容だな、と思いました。残念ながら、現在その体験談に…

 HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種に関する補足

院長です。 先日のブログで、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種についてお伝えしました。その時に、「HPVワクチンは3回の接種が必要で、3回目の接種は1回目の接種の6か月後となっています。来年3月中に3回目の接種を終えるためには、9月中に1回目の接種を行う必要があります」と書きました。 その後に、「娘が高校1年生でHPVワクチン接種を考えているが、先に新型コロナワクチンの接種を済ませたい。そ…

 精華町での新型コロナワクチン接種:まもなく集団接種が終わります

院長です。 クリニックのある精華町での新型コロナワクチンの集団接種は、10月に終了します。その後はクリニックなどでの個別接種に移行していくことになりますが、一度に接種できる数に限りがあり、希望するタイミングで接種できない可能性が大きいのではないかと思っています。 子どもたちの新型コロナワクチン接種について、さきほどブログにアップしました。ぜひお読みいただき、接種を前向きに考えていただきたいと思いま…

 子どもの新型コロナワクチン接種について

院長です。 子どもの新型コロナウイルス感染症例の報告が増えていることは、前日のブログでも触れた通りです。今日は、子どもたちの新型コロナワクチン接種について考えたいと思います。 先日、日本小児科学会が発表した『「データベースを用いた国内発症小児 Coronavirus Disease2019(COVID-19) 症例の 臨床経過に関する検討」の中間報告』の内容を、そこからのデータを引用してお伝え…

 HPVワクチン接種に関して

院長です。 子宮頸がんの発症を予防するHPVワクチン接種に関して、昨日、下記のようなニュースが流れました。 子宮頸がんワクチン、積極的な接種呼びかけ再開に議論準備 HPVワクチンは定期接種であるにもかかわらず、長い間、接種の積極的勧奨が控えられてきています。上記の記事の中にもありますが、国に対して下記のような働きかけがあり、その後に厚労大臣が発言したものでした。 HPVワクチンの積極的勧奨…

 子どもの新型コロナウイルス感染症について

院長です。 新型コロナウイルス感染症が全国的に蔓延し、この地域でも患者さんの数が大幅に増加しました。 現在の第5波の特徴としてまず、高齢者にワクチン接種が進んだ結果として高齢者の発症や重症化が減少していることがあげられます。感染拡大の中心は20~40歳代となっています。いわゆるデルタ株が感染の主体となっており、これまでの株では比較的少なかった30歳代から40歳代での重症例がみられています。そし…

 新型コロナワクチンと誤情報

院長です。 NHKのテレビ番組「フェイクバスターズ」を、NHKプラスという見逃し配信システムで見ました。思っていた以上に内容はわかりやすく、私自身も改めて気づかされる点がいくつかありました。新型コロナワクチンをこれから接種される方、接種するかどうか迷っておられる方、子どもたちへの接種について不安を抱いておられる方、すでに接種された方、皆さんにお勧めです。事前にNHKプラスへの登録が必要となります。…

 熱中症の予防対策

院長です。 先日、保育所の栄養士さんから、熱中症の予防対策についての質問をいただきました。お答えした内容について一部補足の上、皆さんにもお伝えしたいと思います。 熱中症診療ガイドライン2015によれば、熱中症の予防・治療には経口補水液が適切であるとされ、「我が国では経口補水液オーエスワン®(OS-1: 大塚製薬)が普及している」、「小児用としてアクアライトORS®(和光堂)も発売されている」と…

 RSウイルス感染症の流行

院長です。 既にご存知の方も多いのではないかと思いますが、全国的にRSウイルス感染症が流行しており、この地域では全国平均よりも多くの感染者が出ているようです。 RSウイルス感染症は呼吸器の感染症で、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児が少なくとも1度は感染するといわれています。 潜伏期間は4~5日で、感染経路は飛沫感染や、ウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、手すり、スイ…

 新型コロナウイルス:変異株と若年者の感染

院長です。数日前に、新型コロナウイルス感染症による20代の男性の方が亡くなったとの報道がありました。年齢が若く基礎疾患が無かったということもあり、報道でも大きく取り上げられていました。 現時点で、新型コロナウイルス感染症の重症化のリスク因子として明らかなものは、下記のとおりです。 ・65 歳以上の高齢者 ・悪性腫瘍 ・慢性閉塞性肺疾患(COPD) ・慢性腎臓病 ・2型糖尿病 ・高血圧 ・脂質異常…