HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種に関する補足

院長です。
先日のブログで、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種についてお伝えしました。その時に、「HPVワクチンは3回の接種が必要で、3回目の接種は1回目の接種の6か月後となっています。来年3月中に3回目の接種を終えるためには、9月中に1回目の接種を行う必要があります」と書きました。

その後に、「娘が高校1年生でHPVワクチン接種を考えているが、先に新型コロナワクチンの接種を済ませたい。そうするとHPVワクチンの接種の開始がどうしても10月以降になってしまう。どうしたらよいか?」という質問を受けました。前回のブログで抜けていた部分だったので、ここで補足させていただきます。

現在主として使用されている4価のHPVワクチンのガーダシルの場合、やむを得ない事情があれば、1回目と2回目の接種間隔を1か月以上、2回目と3回目の接種間隔を3か月以上あければ接種可能とされています。つまり最短コースで、1回目と3回目の間隔が4か月以上空いていればいいので、11月中に1回目を接種すれば、3回目まで定期接種として接種可能ということです。

日本では、新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種はできず、他のワクチンの接種と2週間以上の間隔をおくこと、とされています。これからインフルエンザワクチン接種の時期に入ってきます。HPVワクチン接種と他のワクチン接種との間隔をどうすればよいかについても個別にお答えしますので、遠慮なくご相談ください。 (2021.9.8)