● ヒトメタニューモウイルスについて
院長です。 最近になり、海外でのヒトメタニューモウイルスの流行、特に中国での流行が話題になっており、ご存知の方も多いのではないかと思います。日本でも2022年後半から、ヒトメタニューモウイルス感染症の流行が確認されています。 ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は、呼吸器感染症を引き起こすウイルスの一種で、特に小児や高齢者、免疫力が低下している人に影響を与えることが多いとされています。…
院長です。 最近になり、海外でのヒトメタニューモウイルスの流行、特に中国での流行が話題になっており、ご存知の方も多いのではないかと思います。日本でも2022年後半から、ヒトメタニューモウイルス感染症の流行が確認されています。 ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は、呼吸器感染症を引き起こすウイルスの一種で、特に小児や高齢者、免疫力が低下している人に影響を与えることが多いとされています。…
院長です。 昨年末からインフルエンザが流行していますね。発熱を伴う風邪症状で受診されたときに、インフルエンザかどうかを診断するために抗原検査(鼻に綿棒を入れる痛いヤツですね)を行うことが一般的になっています。今回は、検査を行うタイミングについてお伝えしたいと思います。 この抗原検査は、ウイルスが持つ特有のタンパク質を検出する検査で、ウイルス量がある程度増えないとこのタンパク質を検出する…
明けましておめでとうございます。院長です。 みなさんはこの冬休みを、いかがお過ごしでしょうか。三が日が終わり、当院はこの週末までお休みをいただいております。今日までのところ、お天気に恵まれて予定通りに過ごすことができている方が多いのではないかと思います。わたしは、実家に新年のあいさつに行った以外は、近場でのんびりと過ごさせてもらっています。 昨年は久しぶりに学会に現地参加したり、口頭発…
院長です。 今年も残すところあと数時間となりました。昨日から年末年始のお休みをいただいております。 新型コロナウイルス感染症の扱いがインフルエンザと同じとなって1年が経過した今年も、コロナ禍の影響が残っていることを感じる1年でした。インフルエンザの長い流行に始まり、手足口病やマイコプラズマ感染症の大流行がありました。感染症の季節性が無くなりつつあることを、改めて感じた1年でもありました…
院長です。 年明けの「おはなし会」のテーマは、『風邪にまつわるあれこれ』です。 風邪は、「予後良好なウイルス性の疾患」と定義されています。つまり、自然に治る疾患です。わたしが医師になりたての頃は、風邪症状で受診されたお子さんに、抗菌薬(抗生物質)が当たり前のように処方されていました。抗菌薬はウイルス感染に効果がありませんから、当時は効果の無い薬を処方していたことになります。風邪の治療に…
院長です。インフルエンザが本格的な流行期に入ってきましたが、今日は伝染性紅斑(リンゴ病)についてお伝えしたいと思います。 両頬などに赤い発疹が出る伝染性紅斑(リンゴ病)の感染が今年の秋ごろから首都圏を中心に拡大しており、2025年は全国的な流⾏が危惧されています。 リンゴ病は、パルボウイルスB19が原因です。10〜20日の潜伏期間の後、頬に境界鮮明な紅い発疹が出現し、その後、上腕や大腿…
院長です。 前回からの続きで、今回はナッツアレルギーの症状と診断についてお伝えします。 ナッツアレルギーの症状は、他の食物アレルギーの場合と同様、さまざまなものがあります。以下に主な症状をまとめてみます。 ・皮膚症状:かゆみ、発赤、じんましんなど ・粘膜症状:口の中のかゆみや違和感(イガイガ・チクチクする)、唇の腫れ、目の充血や腫れ、涙、かゆみなど ・呼吸器症状:鼻水、鼻づま…
院長です。 最近になり食物アレルギーのなかでも、木の実(ナッツ)類によるアレルギー(ナッツアレルギー)が増えています。ナッツ類にはさまざまな種類があり、クルミ、カシューナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ココナッツ)などが挙げられます。なお、ピーナッツ(落花生)は豆の仲間で、いわゆるナッツ類とは種類が異なります。 (以下に示すデータは、「令和3年度 食物ア…
院長です。 少し時間が経ってしまいましたが、今月初めの土曜日にお休みをいただき、名古屋市で行われた「日本小児アレルギー学会」に参加してきました。大雨の影響で新幹線が約1時間遅れ先行きに不安を抱きましたが、何とか当初の予定通りに聴講することができました。 初日は、アレルギー診療全般についての講演と、食物アレルゲンのシンポジウムに出席しました。食物アレルゲンについては、特に「鶏卵アレルゲン…
院長です。 既にご存知の方が多いと思いますが、マイコプラズマ感染症が流行しています。例年にない流行の仕方で、当院に受診される方も今のところ減少する気配がありません。当院では、診断にあたりインフルエンザなどと同じように迅速検査キットを使用していますが、マイコプラズマに感染していても、発熱後すぐに検査を行った場合には検査結果が陽性とならないことが多く、1日か2日経過してから行うようにしています。…