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お母さんの数だけ物語がある〜第2回悠育助産院お話会「自分のお産を語る」開催報告〜

先日、悠育助産院にて、保育士・言語聴覚士・助産師のコラボイベントとして、第2回お話会を開催しました。
今回のテーマは 「自分のお産を語る」

お産は一人ひとり違います。
自然分娩だった方もいれば、帝王切開だった方もいます。
思い描いていたお産になった方もいれば、予想もしない展開に戸惑った方もいます。
今回は参加者のみなさんに、ご自身のお産について自由にお話しいただきました。
最初は少し緊張した様子もありましたが、お話が始まると笑いあり、涙ありの温かな時間となりました。

「実はあの時、もっとこうしたかった」
「誰にも話したことがなかった」
「今だから話せる」
そんな思いが次々と語られました。
私の中でも印象的だったのは、急遽帝王切開になる可能性を告げられ、ご自身でその決断をされたお母さんのお話でした。
初めての出産です。きっと誰もが「できれば普通に産みたい」と願う場面だったと思います。
そんな中でお母さんは医師に、
「私はまだ頑張れるけど、赤ちゃんのことを考えるとどうですか?」
と尋ねられたそうです。
そのお話を伺った時、私は胸が熱くなりました。
不安も迷いもあったと思います。それでも自分のことより赤ちゃんのことを考え、問いかけたその姿に、母としての深い愛情と強さを感じました。
お産は赤ちゃんを迎える出来事であると同時に、母としての歩みが始まる瞬間でもあります。
あの日の決断は、赤ちゃんのために考え、選び、行動した「母としての最初の大きな選択」だったのかもしれません。
お話の最後に私は、
「これからは選択の連続で、その最初の大きな決断をされたのですね」
とお伝えしました。
子育てに正解はありません。
それでもわが子を思いながら悩み、考え、選んでいくことの積み重ねが、親としての歩みになっていくのだと信じています。

今回のお話会を通して、私が改めて感じたことがあります。
それは、「みんな普通に子育てしているように見えるけれど、それぞれが抱えている気持ちがある」ということです。
子どもたちと笑顔で過ごしているお母さんも、お産の時の戸惑いや不安、誰にも話せなかった思いを抱えていることがあります。
お産について語ることは、単なる思い出話ではありません。
言葉にして誰かと分かち合うことで、自分の経験を整理したり、新たな視点で見つめ直したりするきっかけになります。
助産師としても、お産の時に感じた疑問や不安について一緒に振り返りながら、その出来事の意味や背景をお伝えする機会となりました。
今回のお話会を通して改めて感じたのは、「どのお産も、その人だけの大切な物語である」ということです。
ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。

これからも悠育助産院では、保育士・言語聴覚士・助産師それぞれの専門性を活かしながら、安心して語り合い、支え合える場を大切にしていきたいと思います。
次回のお話会でも、みなさまとお会いできることを楽しみにしています。

                                                                 悠育助産院 助産師 谷口利絵

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