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ネット依存について(日本小児科学会教育講演より)

院長です。

 4月に山口県で、今年の日本小児科学会学術集会が開催されました。今年は現地参加を諦めてオンデマンド配信での参加にしました。今月初旬から配信が始まり聴講しているのですが、その中に次回の「おはなし会」の内容と一部重なるご講演があり、そのポイントをお伝えしたいと思います。

 富山大学の山田正明先生による「ネット依存に対峙する~小中学校でのエビデンスに基づく依存症教育の実践~」という教育講演です。重要と思われることを、わたしの記憶をもとに、以下にまとめてみました。

・ネット依存の有病率は約5~10%だが、5年前のデータであり、現在はさらに増加していると思われる。

・依存をもたらすものは、1)楽しい、2)疲れない、3)飽きない、の3つが揃っている。現在は「ゲーム依存」、「SNS依存」、「動画依存」がそれにあたる。

・子供が毎日ネットを使うようになると、脳の容量が増えなくなるという報告がある。依存症にまで至ると、脳の萎縮がみられる。

・紙の教科書とデジタルの教科書を比較すると、紙の教科書の方が記憶しやすく、集中しやすく、眼が疲れにくい。

・子供が長時間ネットを利用するようになるリスクと関連が強かったのは、親のネット利用時間の長さだった。

 成長期の子供が長時間、毎日のようにネットを利用することが、その後の成長に悪影響を及ぼすことは、さまざまな報告から明らかになってきています。

 今週29日(金)のおはなし会のテーマは「紙とデジタル どちらがいいの?」ですが、このご講演の中でも記憶・集中における違いが指摘されていました。今回のご講演で学んだことも含めて、おはなし会では詳しくお伝えしたいと思っています。皆さまのご参加をお待ちしております。

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