「子どもの置き去り」を考える

院長です。
 先日、置き去りにされた子どもが亡くなり、親が逮捕されるという事件がありました。亡くなってしまうという状況には至らなくても、子どもが親から置き去りにされたという報道を、これまでもしばしば目にしてきました。そういったケースの全国調査の結果が、今朝の報道で発表されています。過去3年、全国で483人。置き去りの基準があいまいなため、実数はこれを上回る可能性が高いようです。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140626-00050176-yom-soci

 暗澹たる気持ちになってしまいます。一番気になっているのは、このような状況におかれ傷ついた子どもたちの将来です。虐待する親が、実は子どもの頃に虐待を受けていたという場合がしばしばみられるのと同様に、このような子どもたちが成長し親になったときに、同じようなことが起きてしまう可能性があるのではないかということです。われわれの世代だけの問題ではなく、子どもたち、そしてその次の世代の問題が、目の前にあるのだと思います。手をこまねいているわけにはいきません。ひとりひとりが当事者として考え、行動すべき時が来ているのではないでしょうか。    (2014.6.27.)