院長です。今日の午後、今月の「小児科の先生とおはなししょう」を開催しました。今月のテーマは、「子どもとメディア」でした。
子どもとメディアとの関係については、これまではテレビによる影響について多く語られてきましたが、インターネットの普及とともに、最近はスマートフォンやタブレット、パソコンの使用にともなう影響が指摘されるようになってきています。昨年の内閣府の調査によると、小学生(10歳以上)の27%、中学生の51.7%、高校生の94.8%がスマートフォンを利用、パソコンやタブレットも含めたインターネットの利用は、小学生61.8%、中学生82.2%、高校生96.6%にまで及んでいます。このような状況を考えると、子どもたちへのメディアの影響を正しく理解し、上手に利用するということが必要になってきているといえます。会の中では、子どもたちの身体的健康や発達への影響について、現時点で明らかになっていること、可能性はあるもののまだ確定はしていないこと、これらを分けてお話ししました。
メディアの長時間接触が子どもたちの心身に弊害があるのか、まだ十分に解明されていない部分があります。一方で、安全であるとも証明されていません。周囲の大人がそのあたりを正しく理解し、一緒にうまく利用するという姿勢が大切なのだろうと思います。少なくとも、「長時間テレビ(スマートフォン)に子守をさせる」ことは避けるべきでしょう。使用時間の制限も必要ですが、例えば使用日を制限する、ノーメディアデーを作るのも一つの方法だろうと思います。
来月は10月27日(金)の予定です。テーマ等が決まったら、改めてお知らせします。 (2017.9.22.)