院長です。17日(土)は、外来を少し早めに終わらせてもらって、京都市で行われた産前産後支援員養成講座でお話しさせていただきました。
http://kyoto-midwife.jp/mwsouko/sannzennsanngo2016terusa.pdf
この講座には、保健師や助産師といった医療関係の方も参加されていますが、多くは一般の方が応募され参加されています。確か今年で3年目になると思いますが、子育て支援のために毎年多くの方が参加されており、本当に頭が下がる思いです。小児科医としては、乳幼児期の病気や事故予防、予防接種のことなどを中心にお話しすべきなのかもしれませんが、それよりももっと根本的な、僕がこれまで多くのお産や赤ちゃんに関わってきて感じている「親子に寄り添う心の大切さ」を中心にお話しさせていただいています。日々子育てに奮闘しているお母さんたちに寄り添い、思いや悩みをあるがままに受け止め、後押ししていただければと願っています。
終了後すぐ母乳哺育学会参加のために、伊丹空港に移動。幸い渋滞もなく、予定通りに空港に到着。定刻通り17時発の便で盛岡に向かいました。到着が夜になり、学会1日目には参加できませんでしたが、昨日朝からの2日目はしっかり聞くことができました。
http://bonyu31.umin.jp/schedule/index.html
シンポジウムⅡ「NICUでの母乳育児支援」の内容は、すでに現場を離れて14年が経っており隔世の感がありましたが、一方で正常産の赤ちゃんに関わってきて感じていることと、基本的なことは同じであることを改めて確認できました。シンポジウムⅢ「母乳育児にDefectはあるか?あるとすれば予防はあるか?」は、今の仕事の内容にも直結することもあり、大変参考になりました。特にビタミンD欠乏についての正しい知識の普及の大切さを改めて感じ、低血糖の予防については、これまでの方針を見直すきっかけを得ることができました。そのほかの内容も充実したもので、日々の診療の向上のためのたくさんのヒントを得たように思います。さらに勉強し、皆さんにも情報提供できるようにしたいと思っています。
今回は1日だけの参加となるので、当初は参加そのものを迷ってもいましたが、やはり現場で聞かないとわからないことが多々あり、参加して本当に良かったと思います。多くの先生方とお会いできたことも嬉しいことで、とても有意義な時間を過ごすことができました。 (2016.9.19.)