昨日のおはなし会

 院長です。昨日は今月の「小児科の先生とおはなししよう」の日でした。テーマは「定説を疑ってみよう」。普段接しているさまざまな情報の中で、それぞれの方が抱いている疑問に僕が答える形で進めさせていただきました。皆さんから出された疑問の主なものをまとめると、以下のようなものでした。

 予防接種に関すること:B型肝炎ワクチンは、6か月以上の乳幼児でも接種できるのか? 水疱瘡や麻疹、おたふくかぜなどは、自然感染した方がよいのか?
 授乳に関すること:卒乳の時期や方法について。母乳とむし歯の関係。
 離乳食に関すること:断乳したら離乳食が進む? 離乳食がしっかり進まないと好き嫌いが増える? 
 その他:石けんで洗うのは皮膚によくない? うつ伏せで眠るのは体によくない? 耳に水が入るのはよくない?  
                                        等々

ある方から出された疑問が、実は他の方々も抱いているものであったりして、改めてお母さん方が混乱していることを実感しました。あっという間の1時間半でした。

 医療の進歩が早くなっていることもあり、正しいとされていた考えが、短期間のうちに変わってしまうこともあります。われわれ医療関係者でさえ、その早さに戸惑うこともしばしば。たくさんの情報が氾濫している中で、正しいものを選び取ることがとても難しくなっています。皆さんにとって有益な、偏りのない視点からの正しい情報を発信することも、私たちの重要な役割だと思っています。今回話題に上ったすべての事にここで触れることはできませんが、特に混乱が大きいと思われることや重要なことについては、今後このブログで折に触れ述べていきたいと思います。

 次回は6月10日(金)14時からの予定です。詳細は後日改めてお知らせします。
(2016.5.21.)