今日のおはなし会

 院長です。今日の午後、今月のおはなし会を開催しました。
 今回は「かぜ症状と集団生活」というテーマでした。僕からは、風邪についての一般的なことがら、主な症状(発熱、鼻汁、咳)と対処法、ワクチン接種について(特に集団免疫について)お話しました。加えて、年齢と保育所を休む日数との関連について、ワクチンの接種本数と保育所を休む日数との関連についてお話しました。
 4月から保育所に通い始めるお子さんも多いかと思います。今回お示ししたデータによると、「0歳、1歳までは頻繁に風邪をひき、保育所を休む日数が多い」ことがわかりました。実際の診療の場においても、年度初めは保育所に通い始めた1歳児の受診が多くなっています。お母さんの印象では、「頻繁に風邪をひく」「ずっと鼻水や咳が出ていて治らない」ということになりますが、まだ免疫力が弱いお子さんが集団生活に入ると、当初は頻繁に風邪をひくというのは必然と思われます。治りかけたところに新たなウイルスの感染があるので、「ずっと風邪症状が治らない」という状況になってしまうのです。決して特別なことではなく、成長とともに風邪の頻度も少なくなりますから、心配はいりません。また、「接種したワクチンの数が多いほど子どもの健康状態も安定しており、保育所を休む機会が少なくなる」ということがわかりました。接種したワクチンの数が多いほど病気に罹ってしまう可能性が小さくなるのは当然のことで、 任意接種のワクチンも含め接種可能な時期が来たら、速やかに接種を開始していただきたいと思います。集団免疫については、また別の機会に触れたいと思います。
 さて、4月は22日(金)に開催する予定となっています。また改めて告知させていただきますね。  (2016.3.18.)