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赤ちゃん
頭のゆがみの予防対策
前回のブログでお伝えしたような経緯で「赤ちゃんのあたまのかたち外来」を開設しました。
この外来で行うヘルメット治療は自由診療であり、高額な費用がかかります。
その意味でも、可能な限り予防のための対策を行っていただきたいと考えています。
頭のゆがみの自然経過
国内の研究によれば、生後3か月頃に頭のゆがみのピークを向かえますが、生後6か月頃には、生後1か月頃と同程度まで改善することが明らかになっています。そして、生後4-8か月頃に重度のゆがみがある方は、約3か月経過した後も、約7割の方が重度のままであったという結果も明らかになりました。

予防対策:体位変換とタミータイム
このようなデータから、生後から首がすわるまでの間に、予防対策としての体位変換やタミータイムを積極的に行うことが重要で、頭のゆがみの予防につながると考えられています。
https://www.babyband.jp/column/tummy-time (タミータイムとは?)
上掲のグラフからも分かるように、頭のゆがみの予防には、まず生後早期から1か月までの間の予防対策が重要となります。さらに生後1か月以降も適切な予防対策を続けることが、その後の頭のゆがみの進行を止めることにつながります。
受診のタイミング
もしも赤ちゃんの頭の形に気になるところが出てきたら、月齢に関係なくその時点で一度、通常の外来を受診してください。体位変換やタミータイムについて具体的にご説明します。可能であれば、生後1か月ごろまでに受診していただけると、体位変換やタミータイムの効果がより得られやすいと思います。もちろん「今は気になるところは無いのだけれど、予防対策を知りたい」という方の受診も大歓迎です。