院長です。
気が付けば12月、時間が経つのが本当に早いと感じます。その最初の日、一昨日に、相楽地方の中学校、高校の養護教諭の先生方を対象に、「子どもの新型コロナウイルス感染症とその対策」というテーマでお話する機会をいただきました。実は昨年のこの会でお話ししたときのテーマも新型コロナウイルスの感染対策についてだったのですが、この1年で状況は大きく変わりましたので、今回はワクチン接種をはじめ新しい情報を中心とした内容となりました。
約2年前に新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、初期の全国一斉休校に始まって、子どもたちの日常は大きく影響を受け続けてきました。子どもたちがこのウイルスに罹りにくく重症化しにくいということが、逆に対策が後回しにされることに繋がったのではないかと感じることさえあります。学校生活も一変し、様々な行事が延期されたり中止になったりしてきたことは皆さんもご存じの通りです。
感染が収束するに従い、学校での活動も徐々に日常を取り戻しつつありますが、感染状況に合わせてこれまで行ってきた感染対策をどのように変更していってよいのか、先生方も迷われているところが多いように感じています。一旦始めた上手くいっていることを変更するのは、もともと日本人が不得意とするところですね。変更したことが悪い結果に繋がらないか、という不安から、行動が硬直しがちです。現場で臨機応変に対応していくための情報を、基本的なところを押さえつつお話ししたつもりです。今回の講演では、細部の具体的なところまでは触れることができませんでしたが、今後も先生方と情報交換を継続していきたいと思っています。 (2021.12.3)