夏場に23℃は…

院長です。  先日の「汗疹(あせも)について」の最後の所で、エアコンの使用について書きました。実は外来で、しばしば「夏場のエアコンの使用」について質問を受けます。その多くは、夜もエアコンをつけたままでいいのかどうか、ということです。心配されているのは、それにより風邪をひきやすくなることはないのか、風邪の症状が悪化することはないのか、ということのようです。風が直接体に当たらないように、冷えすぎないようにすれば大丈夫、そうお話してきました。実際、暑くて夜中に何度も目が覚めたり、ずっと扇風機の風を浴び続けるよりは、体にとって良いことなのだと思います。これは大人であっても、赤ちゃんであっても同じことです。  先日、著名な皮膚科の先生が書かれた本を読んでいると、「スキンケアのことを考えて夏場はエアコンを活用しましょう、そして適温は23℃です。」ということが書かれていました。気温が高く汗をたくさんかくことで、かゆみが増し皮膚のトラブルも起きやすい。冷えすぎが気になるかもしれないが、ちょうど5月くらいの気温になるから、その時期の寝具やパジャマを使用すれば冷えすぎも防げる、というものでした。う~ん、どうなんでしょうか?? 日常のスキンケアの観点からは、まったく正しい。でも、普段の自分の生活を考えると、たとえ着衣を工夫しても23℃は低すぎないかなあ、さすがにそう感じてしまいます。パジャマは普段通り夏物で、そこに掛物を1枚かけて暑くない(汗をかかない)程度の室温に調節する。そんなところがちょうどよいのではないかと思っています。