院長です。
皆さんはどのように大晦日をお迎えでしょうか。ご自宅で過ごされている方、旅行にお出かけの方、ご実家で過ごされている方、それぞれに穏やかに過ごされているよう祈ります。
今年は、新型コロナウイルス感染症がようやく収束し、以前の生活を取り戻すことができた一年でした。子どもたちの日常も、本来の姿に戻ったように思います。一方でコロナ禍の間、他の感染症の流行がおさまっていた反動なのか、さまざまな感染症が次々と流行するというこれまでにない状況となりました。特に秋になったころから始まったインフルエンザの流行は、A型だけではなくB型も同時に流行し、短期間に複数回インフルエンザに罹るお子さんがいるなど、初めて経験するものでした。流行のピーク時には、長時間お待ちいただくことや、なかなか駐車場に入ることが出来ないなど、皆さんにご迷惑をおかけすることとになり、申し訳なく思っています。冬休み明けからの状況については、現在収まっている新型コロナウイルスの新たな変異株の報告もあり、まったく予想がつきません。
悠育助産院では、今年も新たな命を迎える機会に恵まれました。一方で、当院でのお産を希望していただいたにもかかわらず、事情により叶わなかった方もおられました。その方々も病院で元気な赤ちゃんを出産されており、わたしたちにとっても、嬉しい出来事でした。産後ケアや乳房ケアで来院される方も多く、例年以上に忙しい一年だったように思います。
個人的にこの一年を振り返ると、思うようにできたこともあれば、まったく進まなかったことも多く、決して満足のいくものではありませんでした。とは言え、大きな病気をすることなく元気に過ごせたことは、本当に良かったと思っています。また、開業医となって21年が経過し、これまでやって来たことの意味というか集大成のようなものが見えてきた、そんなことを感じることができた一年でもありました。来年はそれらを具体化して、実現に向けて動き出したいと思っています。
この一年も当院を支えてくださり、本当にありがとうございました。来年は、これまで以上に利用しやすい、満足していただける施設になれるよう、職員と共に努力していきたいと思います。くわはらこどもクリニック、そして悠育助産院を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
(2023.12.31)