院長です。先週の金曜日は、今月のおはなし会の日でした。今回のお話のテーマは、今シーズンのインフルエンザワクチンが3価から4価に変わったこともあり、「インフルエンザワクチンについて」でした。お話しした主な内容は、下記のようになものでした。
1)インフルエンザウイルスの分類:A型、B型、C型
2)インフルエンザウイルスの増殖の仕方
3)A型インフルエンザウイルスの亜型について
4)なぜ3価から4価に変わったのか?
5)接種に関すること:接種間隔、接種後の免疫の推移、副反応、卵アレルギーの方の接種について
6)個人免疫と集団免疫について
3価から4価になることで、これまではB型インフルエンザウイルスの2つの系統のいずれかにしか対応できていなかったものが、両方に対応できることになました。
現在のインフルエンザワクチンの効果は、発症予防というよりも発症した場合の重症化予防の意味合いが大きいのですが、毎年接種することで抗体価がより上昇しやすくなり、予防効果も大きくなることが期待できます。流行をより小さくするためにも、ワクチン接種は重要です。できるだけ多くの方に接種していただきたいと思います。 (2015.10.12.)