院長です。昨日は9月のおはなし会の日でした。今月は「子どもの薬について」というテーマでお話させていただきました。最初に「風邪」のことについて詳しくお話しました。風邪の原因の多くはウイルス感染であり、自然治癒が見込まれる軽症の気道感染症です。主な症状である鼻汁・咳・喘鳴について、その原因と自然経過についてお話しした後に、風邪の治療に投与されることの多い薬物(抗菌薬、抗ヒスタミン薬、鎮咳薬)について、その作用と子どもへの影響についてお話ししました。実はこれらの薬を服用しても、しなくても、風邪症状の自然経過には特に影響はありません。抗菌薬に至っては、多くの場合は不要で悪影響の方が大きいのです。風邪症状の時に処方される薬は、風邪に伴う症状の程度によって、それらを少し軽減し不快感を和らげる目的で処方されるものなのです。後半は薬の飲ませ方(タイミング、粉薬を飲ませるときの工夫、解熱剤の投与の考え方、など)、妊娠・授乳中のお母さんの服薬についてお話ししました。
薬の飲ませ方などについては、後日このブログでポイントをアップしたいと思っています。資料をご希望の方は、受付までお申し出ください。
10月のおはなし会は、10月9日(金)の予定です。お話のテーマが決まりましたら、また改めてお知らせします。