1年の終わりに

院長です。

昨日よりお休みをいただいております。ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほどお願いいたします。

さて、今日は大晦日。今年も終わろうとしています。年を取るほど、時間が経つのが早く感じられます。「あぁ、今年も、何もできずに終わっちゃったなぁ」と、今年もまた思ってしまっています。いわゆる“コロナ禍”で、できることが制限されていることも影響しているのだろうと思いますが、それを理由にして必要以上に気持ちが委縮しているためかな、とも思っています。

この1年も新型コロナウイルス感染の蔓延に振り回された感が強いのですが、ワクチン接種が進んだこともあり、状況は大きく変わりましたね。現在のオミクロン株の感染拡大にも、皆さんは冷静に対応できているのではないでしょうか。これまで何度かこのブログでもお伝えしてきましたが、わたしたちが個人のレベルで出来ることに変わりはありません。日常生活の中での基本の感染対策を着実に行い、できればワクチン接種を早めに受けることだろうと思います。

日々の外来診療においては、いつも誠意を尽くしているつもりですが、医師になって何年経っても、“もっと早くやっておけば…”、“こちらの方法が良かったのでは”、“こうお話すればよかった”、と考えてしまうことがあり、まだまだ自分は足りないなあ、と日々反省しています。来年は、そのように考えることを少しでも減らしたい、そう思っています。これも、毎年の事なのですが…。

さて、今年の秋で、この施設を開設して9年が経過し、来年は10周年を迎えます。「この施設」と記したのは、まだご存じない方がおられるかもしれませんのが、このクリニックは助産院と一体となった施設だからです。わたしは“くわはらこどもクリニック”と、併設の“悠育助産院”の、両方の開設者です。産前から、お産、そしてその後の育児の時期までを一貫して支援するための施設を、そういう理念のもとに創った施設なんです。今年、日々の仕事に追われる中で、その理念が、つい頭の片隅に追いやられてしまっているのに気づくことがありました。10年目に入り、自分はこの施設を創って、何がしたいのか、これから何を目指してやっていくのか、そこを今一度見つめ直し、新しい年を迎え、行動につなげていきたい、一年の終わりにそう考えています。

コロナ禍は、文字通りわたしたちに禍をもたらしましたが、一方で、人同士のつながりの大切さを改めて認識する機会にもなったと思います。この地域の方々とのつながりを大切にして、皆さんの日常に貢献できる施設であり続けたいと思っています。職員と共に頑張ってまいりますので、これからもよろしくお願いいたします。

新年は、1月5日(水)より、診療を開始します。

今年一年、お世話になりました。ありがとうございました。皆さんもよいお年をお迎えください。  (2021.12.31)