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鼻水だけで受診した方かいいの?  乳幼児の鼻汁吸引について

院長です。
赤ちゃんや小さなお子さんは、鼻がつまると苦しそうに見えるため、「病院で鼻を吸ってもらった方がよいですか?」というご相談をよく受けます。
鼻汁吸引には症状を和らげる効果がありますが、すべての場合に受診が必要というわけではありません。一方で、鼻水をきっかけに受診することで、ほかの病気を早く見つけられることもあります。今回は、鼻汁吸引についてまとめてみました。

お家で様子を見てもよい場合

次のような場合は、ご家庭でのケアで十分なことが多いです。

□ 機嫌がよい
□ 母乳やミルク、食事がとれている
□ 呼吸が苦しそうではない
□ よく眠れている
□ 熱が高くない、または熱がなく元気がある

このような場合、鼻水はかぜの経過の中で自然によくなっていくことがほとんどです。

受診をおすすめする場合

次のような症状がある場合は、受診をご検討ください。

● 鼻づまりで母乳やミルクが十分飲めない
● 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている
● 眠れないほどつらそう
● 生後3か月未満の赤ちゃん
● 発熱が続いている
● 元気がなく、ぐったりしている

このような場合は、鼻汁吸引だけでなく、全身状態の確認が大切になります。

鼻水を吸う目的でも、受診する意味があります

■ 中耳炎の早期発見・早期治療

乳幼児は、耳の痛みをうまく伝えることができません。

「鼻水を吸いに来たら、すでに急性中耳炎になっていた」ということも少なくありません。

早く見つけることで、症状の悪化や鼓膜切開を防ぐための適切な治療につなげることができます。

■ 気管支炎や肺炎の早期発見

鼻水だけと思っていても、診察で胸の音を聴くと、RSウイルス感染症などによる気管支炎の初期兆候(ゼーゼー、ヒューヒュー)が見つかることがあります。

呼吸の状態を確認することは、小さなお子さんにとってとても大切です。

■ 生活の質(QOL)の改善

鼻汁吸引によって、

◎ 夜ぐっすり眠れる
◎ 母乳やミルクが飲みやすくなる
◎ 機嫌がよくなる

など、直接的なメリットがあります。

病気そのものを早く治したり、予防したりする効果ははっきりしていませんが、体力の消耗や脱水を防ぐことにつながります。

お家でできる鼻水ケア

● 市販の鼻吸い器を利用する
● 入浴後など、鼻水がやわらかくなった時に吸う
● 無理に何度も吸いすぎない
● 水分をしっかりとる
● 部屋の湿度を50~60%程度に保つ

無理のない範囲で続けることが大切です。

小児科からのメッセージ

病院での鼻汁吸引は、症状を和らげるだけでなく、お子さんの状態を確認し、ご家庭でのケア方法をお伝えする機会にもなります。

「飲めない」「苦しそう」「いつもと様子が違う」と感じた時は、遠慮なくご相談ください。

受診するか迷った時も、まずはお電話でお気軽にお問い合わせください。

お子さんの状態に合わせて、一緒に考えていきましょう。

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