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予防接種感染症赤ちゃん
あらためて「RSウイルス感染症」について
「RSウイルス」という名前、最近よく耳にしますよね。特に小さなお子さんを持つ親御さんにとっては、非常に気になる感染症のひとつです。今回から3回に分けて、RSウイルス感染症についての情報をお届けします。
1回目の今回は、外来でよくいただくご質問をもとに、最新の予防情報を交えてQ&A形式でまとめました。ご家庭での体調管理の参考にしてください。
(2021年6月5日の、当院のブログの記事も参考になさって下さい。)
🩺RSウイルス Q&A
Q1. RSウイルスって、どんな病気ですか?

赤ちゃんの「風邪」の原因ウイルスのひとつです。
多くは鼻水、咳、発熱などの症状で治まりますが、赤ちゃん(特に乳児)が感染すると、細気管支炎や肺炎を起こして入院が必要になることがあります。
ほとんどの子どもが2歳までに一度は感染すると言われています。
Q2. いつ流行しますか?
以前は「冬の病気」というイメージでしたが、近年は初夏から秋にかけて流行したり、一年中患者さんが見られたりと、時期が予測しにくくなっています。常に注意が必要です。
Q3. 重症になりやすいのはどんな子ですか?
特に以下の赤ちゃんは注意が必要です。
- 生後6か月未満(体が小さく、空気の通り道が細いため)
- 早産で生まれた子
- 心臓や肺に持病がある子
※ただし、これまで健康だった赤ちゃんでも重症化することはあります。
Q4. 何回もかかるって本当ですか?
はい、本当です。RSウイルスは一度かかっても一生ものの免疫ができにくいため、一生のうちに何度も感染します。
ただし、「初めての感染」が最も重症化しやすいため、特に生後数か月の間は感染を防ぐことが重要です。
Q5. 特効薬はありますか?
残念ながら、RSウイルスを直接退治する飲み薬はありません。治療の基本は、こまめな水分補給や、苦しい呼吸を楽にするサポートなど、症状を和らげる「対症療法」が中心となります。
Q6. 予防する方法はありますか?
現在は、これまでの「手洗い」に加え、医学的に防ぐ方法が2つあります。
- お母さんが受けるワクチン(アブリスボ)
妊娠中に接種することで、お腹の赤ちゃんに「抗体」をプレゼントし、出生直後からの発症を防ぎます。
- 赤ちゃんが受ける注射(抗体製剤)
RSウイルスを攻撃する「抗体」を赤ちゃんに直接注射し、流行シーズン中(数か月間)守ります。
Q7. 家庭でできる工夫は?
基本の風邪予防が一番の近道です!
- 手洗い・消毒: 外出後は念入りに。
- 咳エチケット: 周りの大人が徹底しましょう。
- 人混みを避ける: 流行期、特に小さいうちは大切です。
- 近づけない: 風邪気味の人がいる場合は、赤ちゃんとの接触を控えましょう。

💡まとめ
RSウイルスは、「赤ちゃんで重症化しやすく、何度もかかるけれど、今は予防手段がある」感染症です。「呼吸が苦しそう」「おっぱいを飲む力が弱い」など、気になることがあれば、迷わずご相談ください。