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赤ちゃん
「生後4か月なのですが、急に授乳回数が減ってしまって・・・。 大丈夫でしょうか?」
院長です。
もう10年以上前になりますが、このブログに、赤ちゃんの授乳パターンが生後3か月ころを境に変わることについて書きました(2013.11.25 「生後3か月を境に授乳パターンは変化します」)。生後3・4か月健診などの機会に、「赤ちゃんの授乳回数が急に減った」「1回に飲むミルクの量が減った」といったことについての相談を受けることがあります。多くの場合、成長に伴う変化で問題ないのですが、突然の変化に戸惑われるお母さまも多いようです。今回は、その原因について改めてお伝えしたいと思います。
生まれてすぐの赤ちゃんは、口の中に乳首をとらえるとリズミカルに吸い始めます(吸啜反射)。生後しばらくの間は、「口に乳首が入ってきたら反射的に吸う」という授乳のやり方になるのです。与えられれば飲んでしまうので、飲み過ぎてしまって吐き戻してしまうこともあります。この時期はまだ胃の容量が小さく消化が早いため(特に母乳の場合)、1~3時間おきの授乳となり、頻回授乳となる赤ちゃんが多いのは、このような理由からなのです。
ところが生後3~4か月になると、急に1回の授乳量が減ったり、授乳回数が減ったりすることがあります。この原因としては、以下のようなことが考えられます。
① 飲み方が上手になった(哺乳効率のアップ)
赤ちゃんの吸う力が強くなり、一度にたくさんの量を短時間で飲めるようになった。
② 胃の容量が大きくなった
①とも関連しますが、1回に飲める量が増えたことで、授乳回数が減ります。
③ 注意の分散
この時期の赤ちゃんは視力・聴力が発達し、周りの様子がよく見えるようになります。授乳中にテレビの音や家族の話し声がすると(特に上のお子さんが近くで遊んでいたりすると)、そちらに気を取られて飲むのを止めてしまうことがあります。
④ 睡眠パターンの変化
昼夜のリズムがある程度でき、夜間にまとめて眠るようになったことで、夜間の授乳回数が減ってしまうことがあります。
⑤ 満腹中枢の発達
「お腹いっぱい」と感じて授乳量を調整する能力は、胎児期から存在しています。生後徐々に発達し、2~4か月頃に自ら授乳量を調節するまでに発達すると考えられています。それまでの反射的な授乳から、必要なだけ飲み取ると授乳をやめるようになるため、授乳量や授乳回数が減ることにつながります。
赤ちゃんは基本的に、自分に必要な授乳量を調節する能力を持っており、それが発達し発揮されるようになるのが生後3~4か月ごろになります。必要な栄養は要求しますが、必要以上には飲まなくなるのです。
「いらない」という意思表示は、成長の証なのです。