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「乳口炎」 対処と予防

助産師の谷口です。

今日は先日の続きで、乳口炎の対処法・予防法についてお話したいと思います。

乳口炎(白斑)ができてしまっても、授乳を中止する必要はありません。
むしろしっかりと授乳を続けてください。
ただ、授乳の仕方・吸わせ方に原因があることが多いので、普段から気をつけていただきたいポイントについて述べておきます。

 

引っぱり飲みやゆがみ飲みになっていませんか?
引っぱり飲みやゆがみ飲みになってしまうことで乳頭が変形し、負担が集中してしまった部分が炎症を起こしてしまいます。
具体的には浅い吸いつきや正しい姿勢が保てていない状態での授乳です。
赤ちゃんが物音に反応するなどやむを得ない状況もありますが、授乳のときはお母さんもしっかりと集中し、正しく深く吸いつけているかどうかをチェックしてくださいね。
授乳中のテレビ視聴やメールチェックなども、正しい姿勢での授乳ができない原因になっていることも多いようです。

パンパンに張ったおっぱいのまま、授乳を始めてしまっていませんか?
授乳時間が長くあいてしまったときなどは、おっぱいの張りが強くなっています。
そんな時にそのまま授乳してしまうと、乳頭にかなりの負担がかかってしまうんです。
授乳する前にタオルに少し搾るなど、ほんの少しの手間でおっぱいはほぐれますから、特に張りの強い時には試してみてください。
赤ちゃんにとっても、飲みやすいおっぱいになるはずです。

 

白斑は母乳育児が軌道にのっていても起こりやすいトラブルです。
ですが少し注意することで防ぐことができます。
普段から気をつけつつ、母と子にとって幸せな授乳にしてくださいね。

2013年8月15日