相楽郡精華町、小児科、助産院、分娩、乳児のスキンケア

悠育会|くわはらこどもクリニック

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おしらせ

お知らせを2つ

今日で8月も終わり。夏休みも終わりですね。月日の経つのが本当に早いと感じます。
今日は2つのお知らせがあります。

1)当院のお隣に、念願の薬局ができることになりました。10月1日開局の予定です。当院開院以来、離れた場所の薬局に処方箋を持って行っていただかねばならず、心苦しく思っていましたが、これでようやく解消できることになりました。詳しいことは、後日お知らせします。

2)インフルエンザワクチンについてのお知らせです。
 従来からのインフルエンザワクチンが、今年3価から4価になります。
 インフルエンザウイルスにはA型とB型があります。ヒトに感染するのは「新型インフルエンザ」と「香港型」の二つのタイプのA型インフルエンザ、そして「ヤマガタ型」と「ヴィクトリア型」の二つのタイプのB型インフルエンザです。ヒトに感染するインフルエンザウイルスは、A型とB型各二つずつ、計4種類のウイルスがあることになります。これまでのインフルエンザワクチンは、A型は新型と香港型の二つのワクチン株が入っていましたが、B型には「ヤマガタ型」か「ヴィクトリア型」のいずれかしか入っていませんでした(3価ワクチン)。B型では、その年に流行するウイルスとワクチンがうまく合うと予防効果がありますが、外れた年は全く効果がありませんでした。今年からはB型についても2つの株が入り4価ワクチンになりますので、B型についても、どちらが流行しても効果が期待できるようになりました。しかしながら、現在のインフルエンザワクチンは血液中に抗体を作るため(IgG抗体)、重症化の予防は可能ですが、インフルエンザウイルスの鼻やのどからの侵入は阻止することがほとんどできないことに変わりはありません。
 当院では昨年より、鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチン(生ワクチン)である「フルミスト」の接種を始めました。2003年に米国で認可され、2011年からは欧州でも認可されており、現在欧米では主流のインフルエンザワクチンです。日本ではまだ認可されていませんが、特に小児においては従来のワクチンより予防効果が高いことから、希望者に対しフルミストの接種を行う医療機関が増えてきています。フルミストは鼻やのどに抗体を作るので(IgA抗体)、ウイルスの侵入を阻止することができ、同時に血液中にも抗体(IgG抗体)を作るので、予防効果が高いだけでなく、感染しても重症化を予防することができます。フルミストは2年前から4価ワクチンになっています。
 
従来からのインフルエンザワクチンとフルミストの接種の予約については、近日中に開始の予定です。詳細が決まりましたら、改めてお知らせします。もうしばらくお待ちください。

 

2015年8月31日