母乳とくすり(授乳中のお母さんの服薬)

桑原です。表題の通り、母乳とくすりについて。
授乳中のお母さんが薬を内服する際に、処方されるお医者さんから服薬中の授乳を止められることがあるようです。このような理由で授乳を止められたお母さんと赤ちゃんのことを想うと、いたたまれない気持ちになります。多くのお母さんは、母乳分泌を維持するために大変な苦労をされますし、おっぱいを突然取り上げられた赤ちゃんの悲しみはとても大きいことでしょう。場合によっては、おっぱいのトラブルになったり、それをきっかけに授乳を断念しなければならないことも起こりえます。
それほど影響の大きいことが当然のことかのように指示されるのですが、実のところ授乳中に服薬できない薬はほとんどないのです。本格的なシーズンに入ってきた花粉症についても、授乳しながら服薬できる薬はちゃんとあります。授乳中のお母さんで、もしもそのように指示された場合は、遠慮なく当院までお問い合わせください。(昨年11月の小児科のブログでも触れていますので、そちらもお読みください。)  (2014.3.6.)