喫煙の妊娠・出産への影響②

桑原です。  今回は喫煙が妊娠に及ぼす影響についてお伝えしたいと思います。これまで報告されているデータをまとめると、以下のようになります。
  ・自然流産:1日20本以上を喫煙すると、非喫煙者の妊婦に比べて自然流産の発生率が2.11倍、受動喫煙者で1.67倍。
  ・子宮外妊娠:1日20本以上喫煙すると、子宮外妊娠の発生率が平均2.2倍。
  ・早産:非喫煙者に比べ、1日1‐9本の喫煙者では1.4倍、10本以上の喫煙者で2.9倍。
  ・常位胎盤早期剥離のリスクが平均1.37倍。
  ・前置胎盤のリスクが平均2.3倍。
  ・前期破水のリスクが平均1.67倍。
  ・切迫早産のリスクが平均1.37倍。
  ・絨毛羊膜炎のリスクが平均1.65倍。
  ・頸管無力症のリスクが平均1.63倍。
妊娠が判明してからの禁煙でも、これらのリスクを減らすことは可能です。受動喫煙対策も合わせて考えていただきたいと思います。