正しく恐れて

院長です。ご無沙汰しております。気が付けばもう12月ですね。

12月に入り2回、学校の先生方に、新型コロナウイルス感染症についてお話させていただく機会がありました。小学校から高校まで、多くの先生方が参加して下さり、とてもありがたく思っています。新型コロナウイルス感染症に関して、現時点で明らかになっている特徴と一般的な感染対策、そして学校での感染対策について、できる限り現場に即した内容をお話したつもりです。先生方の雰囲気や講演後の質問などから、先生方も大きな不安や迷いを抱えておられることが伝わってきました。

個人的な意見ですが、テレビのワイドショーなどでの放送内容は、不正確なものの方が圧倒的に多いと思います。データそのものは正しくても、その解釈が間違っていると感じるものが多いのです。不安を煽っているのだろうかと感じるものもあり、はっきり言えば、見ない方がいい。学校の先生方と、今後もコミュニケーションを継続していきたいと思いました。

感染拡大が止まらない印象ですが、地域によってはそろそろ収束の方向に向かうのではないかという予測もあります。高齢者の感染者が多くなっていますが、高齢者が活動的になったというよりは、20~40歳台の感染者からの二次感染、特に家庭内での感染が多いようです。子どもの感染についても、家庭内で親から感染している場合が圧倒的に多いというデータがあります。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまでに子どもたちにも多大な影響が及んでいます。子どもたちにこれ以上の悪影響が無いよう、感染を広げないよう、余計な不安を与えないようにするためにも、私たち大人が基本的な感染対策を欠かさず継続しながら、普段の生活を続けていくための努力を惜しまないことが重要なのではないかと思います。ありきたりの表現ですが、正しく恐れましょう。そして、そのための情報収集を弛まず行っていきましょう。 (2020.12.13)