禁煙外来、そして乳幼児突然死症候群(SIDS)

院長です。当院では禁煙外来も行っています。先日、初めて受診して下さった方が、最後の診察に来られました。初回の受診から12週間、薬の内服を始めて約11週間。見事に禁煙に成功され、晴れて治療終了となりました。これまでも何度か禁煙にトライされていたとのこと。これで服薬終了ですが、今後もこの状態を維持してもらいたいと思っています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児に突然の死をもたらす疾患で、乳児の死亡原因の上位を占めています。そして今月は、SIDS対策強化月間です。これまでの研究により、「うつぶせ寝」、「人工栄養哺育」、「保護者等の習慣的喫煙」が、SIDS発生の危険性を相対的に高めることがわかっています。SIDSはいつ、だれに起こっても不思議ではありません。SIDSを予防するためには、出産後ではなく、妊娠前からの禁煙が必要です。そして今は、健康保険を使って禁煙治療を受けることができるのです。喫煙習慣のあるお父さん、おかあさん、そしてこれから父となり、母となる方。禁煙外来を開設している最寄りの医療機関に(http://sugu-kinen.jp/search/index.html)、是非一度ご相談ください。