花を咲かせましょう

院長です。 今日、厚生労働省から「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(第9次報告の概要)及び児童虐待相談対応件数等」が発表されました(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000037b58.html)。2012年度、全国の児童相談所に寄せられた虐待の相談件数は66,807件で過去最多、22年連続で増加しています。そして死亡事例の検証結果の概要によれば、2012年度に発生した児童虐待による死亡は85事例(99人)、心中以外の虐待死が増加し(58人)、0歳が半数近くを占めています(25人)。死亡した0歳児のうち、日齢0の死亡が7人、月例0か月の死亡が4人となっています。そして心中以外の虐待死の主たる加害者は実母(33人)となっています。報告の中で「課題と提言」が出されていますが、第6次報告以降を見る限り、その内容に大きな変化はありません。現状への対応が必要なのはその通りなのですが、将来に向けての虐待予防対策がより重要ではないかと感じています。それは、今やり始めたとしても影響はすぐに現れず、実際の効果が見られるまでにはかなりの時間がかかるだろうからです。そして、今の僕たちに何ができるんだろう、と考えます。たとえ些細なことであっても、ひとつひとつ行動に移していかなければ…。これから蒔く種が、将来花開いてくれることを信じて。今はそういう時期なのだと思っています。