ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故について

院長です。

皆さんは、ネオジム磁石製の玩具をご存じでしょうか。恥ずかしながら私は、最近までその存在を知りませんでした。インターネットで検索してみると、「マグネットボール」「マグネットキューブ」といった名称で販売されていました。

このマグネット製の玩具を子どもが誤飲したことによる事故の報告が、小児科学会のホームページに相次いで掲載され、中には小腸穿孔など重篤な例もみられています。一般に誤飲事故は、すぐに気づかれることが多いのですが、この玩具を誤飲した場合、ひとつひとつがとても小さいうえに数が多いので、しばらくの間気づかれないという特徴があります。磁力が強いこともあり、重篤な状態になってはじめて気づかれることがあるようです。

消費者庁のホームページに周知のためのチラシが掲載されましたので、是非一度ご覧いただき注意をお願いします。そこで紹介されている症例についての詳しい情報は、小児科学会ホームページの「Injury Alert(傷害速報)」のNo.066をご覧ください。 (2021.12.7)

ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故 周知資料

日本小児科学会ホームページ「Injury Alert(傷害速報)」