熱中症の予防対策

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院長です。

先日、保育所の栄養士さんから、熱中症の予防対策についての質問をいただきました。お答えした内容について一部補足の上、皆さんにもお伝えしたいと思います。

熱中症診療ガイドライン2015によれば、熱中症の予防・治療には経口補水液が適切であるとされ、「我が国では経口補水液オーエスワン®(OS-1: 大塚製薬)が普及している」、「小児用としてアクアライトORS®(和光堂)も発売されている」と記されています。これ以外にも、「梅昆布茶や味噌汁などもミネラル、塩分が豊富に含まれており熱中症の予防に有効と考えられる」、「1L の水に1 から2g の食塩と砂糖大さじ2 – 4 杯(20 – 40g)の糖分を加えたものが効率よく水分を吸収でき有効な予防になる」としています。

自家製経口補水液の作り方として下記のような方法もあります。
・湯冷まし1㍑に砂糖40g(大さじ4)と食塩3g(小さじ1/2)を混ぜて、100%オレンジジュースカップ1杯(100ml)やレモンを絞っていれる。
・経口補水液が飲めないときは、経口補水液と100%リンゴジュースを1:1で混ぜたものでもよい。

スポーツドリンクによる水分補給については、「予防という観点からはスポーツドリンクでの頻回な飲水でも問題ないが、スポーツドリンクは塩分量が少なく、糖分が多いことを認識しておく必要がある」と注意点が指摘されています。

推奨されている1日の飲水量は、高齢者を含む学童から成人が500~1,000mL/日、幼児が300~600mL/日、乳児が体重1kg 当たり30~50mL/日を目安としています。

多量に発汗するような状況になく、食事や水分を普段通りに摂取できていれば特別な対策は不要と思いますが、予防的な対策として行うのであれば、上記のような方法を参考に実行しやすいもので行っていただくとよいでしょう。   (2021.8.6)