院長です。こどもの日の今日、皆さんは休日を満喫されているでしょうか。あいにくの雨模様にくわえ京都府は緊急事態宣言下でもあり、外出しにくい状況ではありますが、元気に楽しく一日を過ごしてもらえればと思います。

新型コロナウイルスの感染状況について、毎日のようにテレビをはじめとするマスメディアで報道されていますが、相変わらず私たちの”不安を煽る”ことを目的にしているのだろうか、と感じてしまう内容が多くて辟易させられます。例えば新規感染者数の報道。感染者数が前日より増えると「過去〇番目の多さ」「過去最高を更新」などと表現し、減ると「〇曜日としては最も多い」といったように、その都度比較の基準を変えて表現していますね。

数日前に「屋外でマスクでも感染」という見出しのニュースが流れました。これだけを読んで詳しく内容を読む時間がないと、文字通りに認識してしまいますね。ニュースの詳しい内容を読むと、「西村経済再生相は2日の記者会見で、屋外でマスクを着用した場面でも新型コロナウイルス感染が確認される事例が相次いでいるとして注意を呼びかけた。河原でのバーベキューなどの例を挙げた」というものでした。食べるときや飲むとき以外はマスクをして、他の人との距離を取り、小さな声で会話をする、いわゆる”マスク会食”で求められているようなことが、そのような事例でも守られていたのかどうか、それがはっきりしません。

他の報道によれば、同じ会見の中での大臣の発言として「マスクをしていても、屋外で普通に会話をしていても、これは部活動でなんですが、マスクをして時々ジュースを飲んでまたマスクをして会話をしていてもクラスターが発生している」ということを紹介していますが、ここの部分、実際の会見では、「車座になってジュースを飲む」「マスクをつけて会話をしたけれども、近い距離で、大きな声で会話が弾んでしまうと…」という部分が抜けてしまっています。このような前提があるのとないのとでは、全く印象が違うと思います。

今、話題になっている変異株は、これまでよりも感染力が高いとされています。今までに報告のなかった状況でクラスターが起こっていることも、間違いのないことです。とはいえ、上記のような事例は、現在流行している変異株でなくても感染が起こっておかしくない状況ではないかと思います。一方で、通勤電車でのクラスターの報告がないなど、ほとんどの人がマスクをして話をしないような状況では、感染のリスクは低いのです。

私たちひとりひとりが日常生活で行うべき基本的な感染対策は、これまでと変わりはありません。ここを徹底することが、これまでと変わらない生活を取り戻すための最も重要なことであり、子どもたちの日常を守ることにもつながるのだと思います。  (2021.5.5)