無闇に恐れず

院長です。

気が付けば8月。時間が経つのが早いと感じています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、今のところまだ収まる気配が見られませんね。「高温多湿の夏になったら…」と期待していましたが、どうもそうはならないようです。

連日、地上波のテレビのワイドショーなどで、新型コロナウイルス感染症に関するさまざまな情報が流されていますが、正しい情報が本当に少ない、と感じています。新型コロナウイルスについて、現時点で分かっていることについて、まとめておきたいと思います。

1)感染した人の80%近くの人は、誰にも感染させていない。十数%は1人にしか感染させていない。ごく一部の数%の人だけが、例外的に非常に多くの人に感染させる。
⇒したがって、PCR検査の対象を拡大して、大多数の誰にも感染させない人をいくら見つけても、感染制御にはあまり意味がない。

2)感染経路は、飛沫感染、接触感染、そして近距離でのエアロゾル感染
⇒三密を避けなければならない。

3)プラスチックやステンレスの表面では、数日生きている。それに触れたとしても、皮膚からは感染しない。
⇒顔を触らないようにする。こまめに手洗いをする。

4)近距離では、エアロゾル感染を起こす可能性があり、たまたますれ違った一瞬に排出されたウイルスを吸い込んで感染する可能性がある。
⇒密集状態を避ける。外出時はマスクをする。

普段の生活を維持できるよう、むやみに恐れず、不安にならず、基本的なことを着実に行い続けていきましょう。  (2020.8.2.)