院長です。明日から6月。多くの自治体で、小中学校での授業が再開されますね。

新型コロナウイルス感染症の流行が収束してきたとはいえ、一部では第2波と思われる流行が起こっていますから、全く元の生活に戻ることができるのはかなり先になると考えなければなりません。一方で、感染を恐れるあまり、必要以上に制限をすることも望ましくはありません。

日常の生活における感染対策を考える上で重要なポイントのひとつは、「自分が住んでいる地域で流行が起こっているのかどうか」、ということだと思います。たとえばマスクの着用について。そもそもマスクの着用による感染防御効果は、“つけないよりはマシ”という程度しかありません。当院のある精華町では、4月24日に感染者が報告されて以来、新たな感染者は報告されていません。山城地区においても、5月にはいってからの報告はありません。このような状況下で、たとえば登下校中もマスクを着け続けるというのは、やり過ぎだろうと思います(実際に学校から、どのように指示されているかは確認していませんが…)。「新しい生活様式の実践例」が提示されていますが、それぞれの項目を地域の流行状況に応じて使い分けていく必要があるのだろうと思います。
新しい生活様式

もう一つのポイントは、「症状のある人は休む」ということでしょう。もしも発熱や鼻水・咳などの症状を認める場合には休ませましょう。これが一番大切なことです。ただし、喘息やアレルギー体質のお子さんの場合、感染症とは関係なく鼻水や咳などの症状を呈することがあります。したがって風邪なのかどうかの判断は、それぞれの親に任されるべきです。先生が過敏になりすぎて、咳や鼻水が出ているだけで登園・登校を拒否することのないようにしていただきたいと思います。

新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫だけではありません。環境中に付着したウイルスが、手を介して目、鼻、口から感染する場合もあります。ですから、手洗いが重要であることはご存知の通りです。とくに食事の前、そして外出して公共の場所を訪れたあとなどです。

新型コロナウイルス感染症の流行が完全に収まるまでには、まだまだ時間がかかります。有効性がはっきりしない対策、負担が著しく大きな対策をしないこと。実行可能で意義ある予防策を、確実に継続することがとても重要なのだと思います。個人的には、上述の「新しい生活様式の実践例」のなかにも、“あれっ?”と思うものがあります。それについては、改めてお伝えしたいと思います。   (2020.5.31.)