前回の続きです。引き続き以下の資料の一部を引用させていただき、私なりに説明したいと思います。

資料①:「COVID-19 への対策の概念」:新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する厚生労働省対策推進本部クラスター対策班 東北大学大学院医学系研究科・押谷仁 (2020 年 3 月 29 日暫定版)
資料②:「COVID-19 積極的疫学調査実施要領(暫定版)と蔓延防止」大東文化大学 中島一敏

 

 (資料①より)
通常のクラスター連鎖であれば、必ず重症例が出るという前提でクラスター対策が考えられてきたが、若年層は重症化することが少ないので、若年層のクラスター連鎖は検知しずらい。若年層クラスターが発見されるきっかけは、a)若年層スラスター連鎖から高齢者に漏れ出した場合、b)まれにおこる若年層のでの重症例が出てきた場合、c)軽症者がなんらかのきっかけで検査を受けた場合、となる。

 

 (資料②より)
感染者5人中4人は誰にも感染させていない(1/5ルール)から考えると、感染経路が追えない散発例が見つかったときには、若年層クラスターのような隠れたクラスターが存在する可能性があり、地域蔓延の可能性が大きい。

 

(資料①より)
感染者の多くが誰にも感染させていない中で、クラスターが発生しているのは、3つの条件がそろう場所であることがわかった。

 

 (資料①より)
いわゆる”三密”がそろう場所がクラスター発生の要因となっている。また、これまで問題とされていた若年層だけではなく、中高年にも若年層と同様に無症状の感染者がおり、その行動がクラスター発生の要因となっていることが分かってきた。

 

 (資料①より)
これまでの若年層クラスターに加えて、密接な接触を伴う飲食店に関連するクラスターの存在が分かってきた。このような飲食店を利用する中高年の感染者が、病院や高齢者施設の流行につながっている可能性がある。

 

 (資料①より)
感染症状が明らかでない医療従事者が、感染拡大の原因となっている可能性がある。

 

 (資料①より)
急激に報告者数が増えているが、施設内感染例の増加が多く3月末の時点では爆発的に地域内感染が増えている状況ではない。しかしその後、着実に感染者・孤発例ともに増えており、瀬戸際の状態にある。

 

 (資料①より)
感染拡大の勢いを止めることができなければ、オーバーシュート(感染爆発)が起こる前に医療崩壊が起こり、救えるはずの命が救えない状況に陥ってしまう。

次回に続きます。 (2020.4.5.)