院長です。今日の午後、「小児科の先生とおはなししよう」を開催しました。テーマは「乳幼児期の食事」でした。私の方から資料を使いながらゆっくりお話しさせていただき、皆さんからの質問に答える形で進めさせていただきました。
 全体の半分は、離乳食に関する話題でした。というのは、離乳食の進め方・考え方が、その後の食事を考える基本となる部分であり、離乳食の時期の食事は、愛着形成の場でもあるからです。手づかみ食べの重要性や、離乳食の基本は家族の食事であり、家族の食事をとり分けて手を加え一緒に楽しく食事をとることの大切さをお話ししました。離乳食のこと以外には、食物アレルギーとの関係、幼児食への移行、サプリメントのこと、カルシウムの摂取と骨粗鬆症予防、といった事柄についてお話ししました。参加された皆さんそれぞれに食事にまつわる悩みや疑問を持っておられ、日々のご苦労を感じました。
 離乳食・食事のことで悩んでいるお母さんが、たくさんおられます。原因として多いのは、基準通りに進まない、ということのようです。本来食事は楽しい場であるはずであり、それば授乳期から始まっているもので、離乳食も、お母さんとお子さんが、共に楽しく進められることが基本です。楽しい食事の場でのお母さんとお子さんの間のやり取りは、愛着形成にも役立ちます。基準から大幅にズレていなければ、ほとんどの場合問題はないのです。ここのところをお母さん方に伝えられていないのが現状で、見方を変えない限り幼児期に入っても食事に関する悩みが尽きないのは当然のことです。このような状況を放置したまま、栄養摂取不足のことを議論しても改善は望めないでしょうし、サプリメントで対処することは本末転倒だと思います。食事に悩む親子が少しでも少なくなれば、そう願ってやみません。
 今日の資料は外来受付でお渡しできますので、ご希望の方はお申し出ください。来月のおはなし会は、12月16日です。詳しくは後日お知らせします。   (2016.11.18.)