院長です。今週の「小児科の先生とおはなししよう」のテーマは、「母乳神話について考えよう」にしました。
 最近、雑誌や新聞、インターネット上でも目にする「母乳神話」という表現。以前から気になっていました。赤ちゃんを母乳で育てることが良しとされ、それがお母さん方へのプレッシャーとなり悩みの原因となってしまっているようです。最近のデータでも、妊娠中のお母さんの9割以上の方が母乳で育てたいと考えているにもかかわらず、どうしてこのようなことが起こるのか。理由は様々ですが、支援する側、情報提供する側に大きな問題があることは間違いないと思います。ミルクで育てる場合においても、実は正しい情報が伝えられていないことを日々の診療の中で強く感じています。
 大切なことは、お母さんが授乳に関する正しい情報を提供され、納得して授乳法を考えることができる環境が整備されることだと思います。もちろんそこには、それぞれのお母さんと赤ちゃんに合った支援が提供されなければなりません。少なくとも我々医療者が提供する支援が、押しつけになったり、悩みの原因となるようなことがあってはならないと思います。 授乳中の方だけではなく、将来の子育てについて考え中の方、すでに授乳を終えている方にも参加いただければと思います。もちろん授乳法は問いません。みんなでお話ししたいと思います。  (2016.10.18.)