B型肝炎ワクチン

院長です。今日はB型肝炎ワクチンのことについてお話しします。  
 B型肝炎とはB型肝炎ウイルスの感染によっておこる病気です。感染経路は、分娩の時の母親から子どもへの感染、父親や家族や友人など周囲の人からの感染、ウイルスに汚染された血液の輸血や性行為などでの感染が知られています。血液以外に唾液、涙などの体液からも感染します。乳幼児期(特に3歳未満)に感染すると慢性の感染(キャリア:ウイルスを体内に保有した状態)となる危険性が高く、成人になってから慢性肝炎を発症し、肝硬変、肝臓がんへと進行する可能性が大きくなります。特に最近は、慢性化しやすい遺伝子型のB型肝炎ウイルスによる感染の報告が急増しています。B型肝炎ワクチンは、キャリア化を防ぎ、将来、肝臓がんから赤ちゃんの命を守る「がん予防ワクチン」と言えるのです。
 このようなことから、当院ではB型肝炎ワクチンの接種をお勧めしています。任意接種で生後2か月からヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種がおすすめです。4週間隔で2回、さらに20~24週経ってから1回の合計3回接種が必要です。詳しくは電話でお問い合わせください。