アレルギーの学会に参加してきました

院長です。 少し時間が経ってしまいましたが、今月初めの土曜日にお休みをいただき、名古屋市で行われた「日本小児アレルギー学会」に参加してきました。大雨の影響で新幹線が約1時間遅れ先行きに不安を抱きましたが、何とか当初の予定通りに聴講することができました。 初日は、アレルギー診療全般についての講演と、食物アレルゲンのシンポジウムに出席しました。食物アレルゲンについては、特に「鶏卵アレルゲン…

 マイコプラズマ感染症について

院長です。 既にご存知の方が多いと思いますが、マイコプラズマ感染症が流行しています。例年にない流行の仕方で、当院に受診される方も今のところ減少する気配がありません。当院では、診断にあたりインフルエンザなどと同じように迅速検査キットを使用していますが、マイコプラズマに感染していても、発熱後すぐに検査を行った場合には検査結果が陽性とならないことが多く、1日か2日経過してから行うようにしています。…

 予約受付システムの変更

院長です。 早いもので今日から9月に入りました。赤とんぼを目にすることが増えてきて、少しずつ秋が近づいていると感じます。といっても、まだまだ暑い日が続きそうですが・・・。 さて、今日はお知らせを兼ねたブログになります。先日お知らせしました通り、当院ではホームページのリニューアルに向けて準備作業中です。ホームページからの情報発信を大幅に充実したいと考えています。移行期間があり皆さまにはご…

 熱中症とかぜ症状

院長です。今日は、熱中症について少し触れてみたいと思います。 熱中症とは、暑いあるいは蒸し暑い環境に長時間居ることで、大量に汗をかくことにより体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなってしまい、その結果起こるさまざまな症状(元気がない、けいれんを起こす、など)の総称です。 子ども、特に乳幼児は汗をかく機能が大人に比べると十分には発達しておらず体温調節機能が未熟なため、体温を下げる…

 手足口病について

院長です。 みなさんご存じの通り、手足口病が流行しています。 手足口病とは、3~5日の潜伏期間のあと、口の粘膜・手のひら・足の裏・お尻・膝などに2~3㎜の水疱性の発疹が出現する病気です。ときに発熱がみられることがありますが、高熱が続くことはありません。口の中が痛くて食べられなくなることがあります。通常、発疹は1週間足らずで消失し、水疱が痂皮を形成することはありません。 原因ウイル…

 学会に参加してきました

院長です。 先週の土曜日にお休みをいただき、大阪で行われた「日本周産期・新生児医学会学術集会」に参加してきました。普段の診療に直接関係する事柄は少ないのですが、もとは新生児科医だったのでこの分野にはまだ関心があることと、いまもお産にかかわり続けていますから、久しぶりにぜひ参加したいと思いました。 今日までの3日間(7/13~15)行われたのですが、黄疸の管理に関するシンポジウム、併設す…

 Child Death Review(CDR)について

院長です。 前回のエントリーで、「Child Death Review(CDR)」のシンポジウムに参加したことをお伝えしました。今回はこのCDRについてお伝えしたいと思います。 Child Death Review(CDR)は、「予防のためのこどもの死亡検証」といわれるもので、医療機関や行政をはじめとする複数の機関・専門家(医療,教育,保健,福祉,司法,警察など)が連携して、亡くなった…

 学会に参加して

院長です。 先週末はお休みをいただいて、福岡市で行われた日本小児科学会の学術集会に参加してきました。全国学会への現地参加は、本当に久しぶりでした。コロナ禍では、ほとんどの学会がライブ配信のみとなり、現在は、現地参加とライブ配信(学会後の一定の期間オンデマンド配信もあり)の二本立ての学会がほとんどになっています。 今回聴講したのは、「不登校対応から考える子どものこころの診療」、「出生前診…

 食物アレルギーに関する最近の考え方

院長です。先日のおはなし会のテーマは、「食物アレルギー」でした。その中で特にお伝えしたかったのが、「経皮感作」と「経口免疫寛容」でした。 アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン(抗原)」といい、私たちの身のまわりには、多くのアレルゲンが存在します。このアレルゲンが体の中に入ると異物とみなして排除しようとする免疫機能がはたらき、「IgE抗体」という物質が作られます。この状態を「感作」といいま…

 離乳食の基本は「家族の食事」

院長です。前回のブログの最後に、これまでわたしがお伝えしてきた離乳食に関するポイントについてお伝えしました。 ・家族で一緒に食べる:13回から始める ・食べる量は、赤ちゃんが決める