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ブログ:冬は部屋の加湿が重要です

 

院長です。寒くなってきましたね。それと同時に、急に乾燥してきたような…。そこで今日は部屋の加湿のお話です。

湿度には、「絶対湿度」と「相対湿度」の2種類があります
 絶対湿度:空気中に存在する水蒸気の量(g/m3
 相対湿度:その気温において、空気が含むことができる最大の水蒸気量(飽和水蒸気量)に対して、絶対湿度の割合を示したもの。通常、湿度計などで表される○○%というのは、相対湿度のことを指しています。
相対湿度(%)=絶対湿度/飽和水蒸気量

飽和水蒸気量は気温によって変化し、気温が高いほど空気はたくさんの水蒸気を含むことができます。例えば気温30℃の飽和水蒸気量は30.3g/m3、気温5℃の飽和水蒸気量は6.8g/m3となっています。気温30℃で湿度が50%の時の絶対湿度は15.2g/m3ですが、気温が5℃だと同じ湿度50%だとしても、絶対湿度は3.4g/m3まで減少します。つまり夏と冬で同じ湿度だとしても、空気中に含まれる水蒸気量が少ないために、私たちは冬の方が「乾燥している」と感じるのです。
このように冬は、一年の中で空気が一番乾燥する季節です。そして一日の中で一番乾燥するのは、気温が最も低くなる夜から早朝にかけて、ちょうど眠っている時間帯です。この時間帯に、喉の粘膜に付着したウイルスがいちばん増殖しやすいのです。冬の感染予防策として加湿はとても重要なのですが、特にこの夜間の湿度維持が重要なのです。いくら加湿器を使用していても、眠っている時間に暖房を使用せず室温が下がってしまうと、絶対湿度が低下して呼吸のたびにのどや気管・気管支の粘膜から水分が奪われ、ウイルスに感染しやすい状況になってしまいます。ではどの程度の室温・湿度に保てばよいのでしょうか。
風邪の原因となるウイルスは、湿度が50%よりも低い、または70%よりも高いと活性化してしまうという結果が出ています。 そのほかのダニやカビ、アレルギーなどとの関係性からみても、「湿度は低すぎても高すぎてもダメ。 50%ぐらいがちょうど良い」とされています。インフルエンザウイルスを例にとると、感染に警戒すべきとされる絶対湿度は7 g/m3とされています。湿度が50%だとすると、室温が18℃以上であれば、この絶対湿度が維持されることになります。60%とすると室温は14℃で大丈夫です。つまり冬の夜間の過ごし方としては、室温を14℃以上に維持し(布団に入って暑くない程度)、加湿器を使用するなどして湿度を50~60%に維持することを目標にすればよいと思われます。

感染予防策として、手洗い・うがいが強調されていますが、このような室内環境にも気を配っていただきたいと思います。

2013年11月14日

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